「口内炎」にはいくつかの種類がある!

口の粘膜に起こる炎症のことをまとめて「口内炎」と呼び、様々な原因と種類があります。まずは「傷などで起こる」カタル性口内炎、単純性口内炎と呼ばれるものです。転んで地面に口をぶつけ、傷から地面の細菌に感染したとき、口の中が不衛生なとき、あるいは熱い食べ物で火傷したときなどにできます。特徴として、傷ついた部分だけ白い口内炎ができます。これは1週間程度で自然に治ります。

次に、「ストレスで起こる」アフタ性口内炎。精神的ストレスや、ビタミン不足など栄養の偏りが原因で起こります。口の中に1個もしくは数個の小さな潰瘍ができます。その潰瘍の特徴は表面が白く、まわりが赤く、真ん中がくぼんでいます。1週間程度で自然に治りますが、再発しやすいそうです。

三つ目に「ウイルスの感染で起こる」ウイルス性口内炎で、ヘルペス性口内炎、ヘルパンギーナ、手足口病がこれにあたります。他にカビの一種で起こる口内炎や、食べ物、薬物、金属が刺激となりアレルギー反応を起こす口内炎があります。

ウイルス性「口内炎」の種類

ヘルペス性口内炎

生後6カ月~3歳の乳幼児に発症しやすい病気です。急に39度前後の高熱が出て、激しい痛みを伴った口内炎が多数できたり、唇や舌、歯茎が赤く腫れ上がったりします。

ヘルパンギーナ

乳幼児や子供を中心に6月下旬~8月中にかけて流行し、「夏かぜ」とも呼ばれます。前触れもなく39度以上の高熱が出て、上顎から喉の周辺にかけて口内炎や水泡がたくさんできます。

手足口病

ヘルパンギーナと同じく夏に流行し、口の中だけでなく、手のひらや足の裏などに水泡ができます。発熱するケースは少なく(3割程度)、あまり高熱にならないのが特徴です。

「口内炎」はどれくらいで治る?

傷などで起こる口内炎は1週間程度で治り、ストレスやウイルス性のものも、1週間程度で自然に治ることもあります。しかし、生後4~6カ月の赤ちゃんは、本来お母さんからもらった免疫によって病気にかかりにくい時期なのに口内炎ができることがあり、高熱が出た場合は重大な病気の可能性もあります。小児科へ受診しましょう。小児科がなければ、口腔外科や小児歯科の専門医のいる医療機関を受診して下さい。

「口内炎」を予防するには、、、

ビタミンの摂取を心がける

ビタミンB1、B2、Eの不足で口内炎ができる場合もあります。子供の口内炎を防ぐには、ビタミンの中でも特にビタミンB2が効果的です。ビタミンB2には成長を促進し、体の粘膜や皮膚を保護する役割があります。不足すると口内炎になりやすくなります。

規則正しい生活習慣

ストレスや睡眠不足などの疲れから免疫力が低下すると、病気にかかりやすくなります。睡眠時間を十分とるといった規則正しい生活習慣を身に付けるようにして下さい

口の中の乾燥を防ぐ

水分補給やマスクを着用するなどして口の中の湿度を保つと効果的です。

食後の歯磨きは徹底

食後の歯磨きを徹底して、口の中を清潔に保つようにしましょう。痛みがひどく歯磨きができない場合、うがいをして口の中を清潔に保ちます。

口内炎になったら、、、

水分をしっかり取る

ウイルスは乾燥を好むので、水分を十分とるように気を付けて下さい。
温度は人間の体温と同じくらいがいいでしょう。

口内炎に効果のある食品

口内炎に効く食品として、ハチミツと梅干しがあります。ハチミツは、傷の治りを早くさせる作用があるため、患部に塗ると良いとされています。ただ、ハチミツにはボツリヌス菌が含まれており、中毒を起こす危険性がありますので、1歳未満の乳幼児には与えないようにして下さい。梅干しは殺菌作用が高いクエン酸が多く含まれているため、患部に貼りつけると良いとされています。

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