頭が冴える

みょうが独特の爽やかな香りは「アルファピネン」という精油成分によるものです。アルファピネンは、大脳皮質に働きかけることで、眠気覚ましの効果や頭をスッキリさせる効果があります。
そのため、仕事や勉強に集中したいとき、アルファピネンを摂取すると頭の回転がよくなり、作業効率を上げられると言われています。
また、「みょうがを食べると物忘れがひどくなる」と言われていますが、逆にアルファピネンなどの効果で前頭前野が活発に働き、記憶力が上がったという実験結果も出ています。

デトックス効果

上に書きました「アルファピネン」には、利尿作用と発汗を促す効能も期待されています。体内毒素のうち20%は尿から、3%は汗から排出されているので、排尿や発汗は体内の毒素を排出する上で、とても大切なことなんです。
また、みょうがにはそれほど多い量ではありませんが「カリウム」も含まれています。カリウムは、体内に溜まった余分なナトリウムを尿と共に排出したり、腎臓に溜まった毒素を排出してくれる効果があります。
そのため、これら栄養素の相乗効果で、みょうがには大きなデトックス効果があると言われています。

リラックス効果

みょうがには、香り成分のひとつであるαピネンが含まれています。
αピネンは栄養というよりは、みょうがに含まれている精油成分ですね。αピネンはヒノキの香り成分と同じもので、気持ちをリラックスさせたり、集中力を上げたりする効能が認められています。
ちょうど、ヒノキなどの新緑の空気に含まれている成分で、森林浴と同じような効果も期待できます。みょうがにそのような成分が含まれているとはちょっと不思議ですね。
またαピネンは、食欲を増進したり、消化を良くしたりする効果、発汗作用、高血圧の予防や改善を促す働きなどもあります。

貧血予防

みょうがに含まれる豊富な栄養のひとつに、ミネラルの一種でもあるモリブデンが挙げられます。
モリブデンはみょうがも含め、すべての動植物が持つ栄養で、人では肝臓や腎臓などに多く存在しています。
モリブデンは、キサンチンオキシダーゼなどの酵素の補酵素として働き、尿酸の生成を促す効能があります。
また、鉄分が不足したときに、肝臓にたくわえらえている鉄の利用を促進して、貧血を予防する効果も期待できます。さらに、近年の研究ではモリブデンには食道がんを予防する効果があるのではないかとされています。

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