はじめに

みなさんは漢方という言葉は聞いたことありますよね?
しかし知っていても使った事がある方は少ないのではないのでしょうか。
想像では、よく漢方薬として植物などを乾燥させて、それらを粉状にして薬の様に飲むと体に効き目があるというイメージではないでしょうか?
今回はそんな漢方薬とはどんなものか少しですが紹介したいと思います。

漢方薬

漢方薬は、自然界にある植物や鉱物などの生薬を、原則として複数組み合わせて作られた薬です。
何千年という長い年月をかけておこなわれた治療の経験によって、どの生薬を組み合わせるとどんな効果が得られるか、また有害な事象がないかなどが確かめられ、漢方処方として体系化されました。
現在の漢方製剤は「自然の恵みを利用して出来ている薬」と言う基本的な部分は変わりません。最新技術を駆使した「製剤」として、生薬の持つ薬効を引き出し、かつ服用・保存しやすい状態に加工されたものになっています。 病院で処方される漢方薬の多くは、健康保険が適用される「医療用漢方製剤」で、148処方が厚生労働省に承認されています。

生薬

植物の葉・花・つぼみ・茎・枝・根、また菌類、鉱物や昆虫など、長い経験の中で効きめがあるとされた物質を、利用しやすく、保存や運搬にも便利な形に加工したものを「生薬」といいます。
それを混合して使用する治療薬が漢方薬です。
漢方薬の特徴は生薬の複合効果にあるのです。
植物といっても、花や果実、種、根、茎、樹皮、葉など、草木によって用いる部分が異なります。
例えば、桃の種を用いた「桃仁(とうにん)」や、葛の根の部分を用いた「葛根(かっこん)」、あの大きくきれいな花を咲かせる薬の根の部分を用いた「薬(しゃくやく)」などがあります。他にも、「茯苓(ぶくりょう):サルノコシカケ科のマツホド」のように、キノコ類も生薬になっています。

エピソード

漢方薬は「慢性病に効く薬」「体質改善のために飲む薬」「長く飲まないと効かない」などのイメージを持つ人もいるでしょう。確かにそういった一面も漢方薬にはあります。しかし、それだけではないのです。
こんなエピソードがあります。
江戸の末期、米国の提督ペリーが来航しました。その時に持ち込んだ「アメリカ風邪(今でいうインフルエンザ)」を治したのは、実は漢方薬といわれているのです。当時の処方が何であったのかは分かりませんが、今でも「麻黄湯(まおうとう)」などの漢方薬はインフルエンザに用いられ、現代医学でもその有効性が報告されています。

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