知られざるカフェインの効果!メリットデメリットをしっかり覚えておこう!
コーヒーの最も特徴的な成分で、お茶やコーヒーなどの食品にも含まれています。
カフェインの効能としては、興奮作用や尿の排出を促す利尿作用などが広く知られていますが、このほかにも「自律神経の働きを高める」 「集中力を高め作業能力を向上させる」 「運動能力を向上させる」など、様々な効果が明らかになっています。カフェインの効果を色々知っておきましょう。
カフェインとは?
カフェインとは、アルカロイドという化合物の仲間であり、コーヒーや茶葉などの食品に含まれる天然の食品成分のひとつです。
また、コーヒーや茶葉から抽出されたカフェインは、苦みなどを加える食品添加物として、コーラなどの清涼飲料水などにも使われています。
また、このカフェインには、覚醒作用や解熱鎮痛作用があり、眠気や倦怠(けんたい)感、頭痛などに対する効果が期待できるため、医薬品の成分のひとつとして使用されています。
カフェインを多く含む食品
カフェインが多く含まれている食品として代表的なものは、緑茶やコーヒーです。主な飲料100mlあたりに含まれるカフェインの量は以下のとおりです。
・玉露 約160㎎
・紅茶 約30㎎
・煎茶 約20㎎
・レギュラーコーヒー(抽出液) 約60㎎
また、市販されているエナジードリンクや、眠気覚まし用の清涼飲料水にもカフェインが多く含まれているものがあります。
缶や瓶1本あたりで換算すると、コーヒー約2杯分に相当する商品もあるので、一度に何本も飲むなど、大量にカフェインをとらないようにしましょう。
飲料以外にも、ミルクチョコレート(100gあたり約20mg)といった食べ物にもカフェインが含まれているので、食べ過ぎに注意しましょう。
メリット
▼覚醒作用
カフェインは、「ノルアドレナリン」という興奮した状態にさせる神経伝達物質の生成を促すなどの覚醒作用があります。この覚醒作用によって眠気を覚まし、疲れを感じにくくさせるのです。
▼薬の効果を高める
現在市販されている栄養ドリンクや、頭痛鎮痛剤、風邪薬の多くには、お茶やコーヒーに含まれるカフェインを人工的に抽出した「無水カフェイン」が含まれています。
カフェインには眠気や疲労、頭の重い感じをやわらげるという独自の作用だけではなく、それぞれの薬の効果を高める働きをします。
▼運動のパフォーマンスを高める
カフェインには持久力と敏捷(びんしょう)性を向上させる働きがあり、運動のパフォーマンスを高めることでも知られています。
運動の1時間ほど前に150㎎(体重1㎏あたり2~5㎎)のカフェインをとると、疲労を感じさせなくなる、筋収縮を円滑にし、筋肉の機能を上げるなどの効果があります。
▼集中力や作業能率を高める
カフェインには、記憶や学習、認知などの機能を高める効果があります。
カフェインをとると、中枢神経が興奮状態となり、脳が覚醒するため、運動や意欲、快楽といった感情をつかさどる「ドーパミン」や、交感神経を活性化させる「ノルアドレナリン」が放出され、集中力や作業の能率がアップします。
▼脂肪燃焼を促進
カフェインを多く含むお茶やコーヒーを飲むと、自律神経の働きが促進され、脂肪の代謝を高める効果が期待できます。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2つがあり、そのうちの交感神経が体重や体脂肪の量を調整しています。
カフェインをとることによって、交感神経の働きが促進され、食欲の抑制や脂肪燃焼の効果が見込まれます。
デメリット
▼利尿作用
カフェインをとると交感神経が刺激され、腎臓の血管が拡張します。
腎臓は血液をろ過して、体内の不要な老廃物を尿として体外に排出する機能をもつ臓器。
腎臓の血管が拡張することによって、体外に尿を排出する働きが強まります。そのため、コーヒーやお茶など、カフェインを多く含む飲み物を飲んだ後は、尿意を感じやすくなります。
▼睡眠の質を下げる
カフェインは、脳で働く睡眠物質「アデノシン」が神経細胞に作用することを邪魔して、眠気を減らし、その覚醒作用によって気分を高揚させます。
このような作用により、カフェインを多くとる人は睡眠中の寝返りが多く、ちょっとした雑音でも目が覚めやすくなってしまい、睡眠の質が下がってしまいます。
タイミング
カフェインはとった後、約30分~1時間で脳に到達するため、午後の眠気覚ましや、計算力・記憶力のためには、効果を実感したいタイミングの1時間ほど前にとるようにしましょう。
一方で、カフェインの覚醒作用によって夜中に目が覚めてしまうことがあるため、眠る前にはカフェインをとらないようにしましょう。
▼仮眠前
日中の眠気をとるためには、カフェイン自体で眠気覚ましをするよりも、「カフェインをとってから仮眠をする」という方法が効果的です。
カフェインが血液中に取り込まれるまでの時間を利用して、仮眠前にコーヒーやお茶を飲むと、目覚めたときにすぐスッキリした状態に入ることができます。
▼就寝前
カフェインの成分が半分の濃度になる半減期になるまでは、3~5時間程度かかります。カフェインによる覚醒作用の持続時間を考え、就寝前3~4時間以内にカフェインをとることは控えましょう。
また、カフェインには利尿作用もあるため、就寝前にとると、夜中に尿意で目が覚めてしまいます。
スムーズに入眠し、夜中に目が覚める「中途覚醒」を防ぐためには、夜にカフェインをとるのは避けましょう。
関連するまとめ
筋トレ、走ること、食べることが好きです。
アクセスランキング
人気のあるまとめランキング
スポーツドリンク特集
スポーツドリンク特集
手軽に水分補給!!どんな時にスポーツドリンクを飲む?
スポラボ編集部 / 465 view
スポーツドリンクを購入!!選ぶポイントって何?
スポラボ編集部 / 548 view
すばやく疲労回復させる大豆ペプチド
スポラボ編集部 / 533 view