体脂肪率は、自宅でも体脂肪率を測定できる機器が登場したことから、健康思考な人を中心に身近な存在になりつつあります。ここでは、体脂肪率の基本や年齢別の標準体脂肪率について詳しく解説していきます。

体脂肪率とは

体脂肪率とは、体重のうち身体の中にある脂肪の重さが占める比率のこととされています。生活習慣病との関係が低いと考えられています。脂肪組織には電気抵抗が高いという特性があり、身体に微弱な電流を流すことで体脂肪がどの程度存在しているのかを推定できるとされています。そのため、それを利用した体脂肪率を計測できる体重計などもあり、家庭でも簡単に調べることができるといわれています。

ただ、体脂肪率は身体の中の水分量や分布、骨格筋量などの影響を受けやすく、計測するタイミングによって変動するとされています。実際、両足の間に電流を流して体脂肪率を計測する下肢型タイプを使用すると、朝よりも夕方の方が体脂肪率は低くなりやすいといわれています。これは、朝よりも夕方の方が下半身の水分量が増えるため、電気抵抗も弱くなるためと考えられています。また、水分を摂取した後も低くなりやすいといわれています。逆に、排尿後や運動後は体内の水分量が減少するため、高くなる傾向にあるといわれています。

減量モチベーションのひとつのツールとして使用するのに向いているといわれていますので、計測する際は一定の時間帯をキープするとよいでしょう。

体脂肪率の計算のしかた

体脂肪率は、「{体脂肪の重さ(kg)÷体重(kg)}×100=体脂肪率(%)」で求めることができ、体脂肪量だけでなく除脂肪といわれる骨や内臓、筋肉などの重さも含まれた体重が関係する式となっています。ただ、加齢によって筋肉量が減少するといわれているため、除脂肪の重さは変わりやすいといわれています。このことから、体脂肪率の推定値だけでは除脂肪が減少した可能性が否定できないため、体脂肪量が多いとは言い切れないといわれています。

体脂肪率の考え方と分類

同じ身長と体重でも、体脂肪率が違うと身体の表面積は違います。一方が体脂肪率15%なのに対し、もう一方が30%であれば、体脂肪率が高い方が脂肪の占める割合が大きい分、体が大きく太って見えてしまうのです。そのため、体型は体脂肪率によって分類されることが多いといわれています。

一般的な成人女性の場合、男性よりも脂肪が多いため体脂肪率が20~25%であれば標準体型とされます。逆に男性は女性よりも脂肪が少ないことから標準体型とされる体脂肪率も低く、15~20%の範囲となっています。男女別の詳しい分類は次のとおりです。

女性

15%:痩身
20%:標準
25%:標準
30%:軽肥満
35%:軽肥満
40%:中肥満
45%:高肥満


男性

8%:痩身
12%:痩身
15%:標準
20%:標準
25%:軽肥満
30%:中肥満
35%:高肥満

年齢別の標準体脂肪率

性別によって標準とされる体脂肪率も異なりますが、女性の場合は年齢によっても異なるといわれています。まず、男性の場合は20%以下であれば標準とされています。女性の場合、6~14歳の場合は、25%以上になると軽度肥満に分類されるため、それ以下であれば標準とされています。15歳以上は基準が少しゆるくなり、30%を超えると軽度肥満とされることから、それに満たなければ標準体脂肪率とされています。

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