ヨーグルトの5つの効果・効能

ヨーグルトには、体を作るために必要な三大栄養素(タンパク質、脂質、糖質)に加えて健康を維持するための栄養素が含まれています。
さらに、腸内環境を整える乳酸菌によって、以下のようにさまざまな嬉しい効果が期待できます。

・便秘・下痢
・免疫力アップ
・花粉症・アトピー性皮膚炎
・美肌
・ダイエット

便秘・下痢

乳酸菌を摂ると、腸内にすむ善玉菌が増えて悪玉菌が減ることで、腸内環境が良くなります。便秘や下痢は、腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスを整えることで改善します。
現代社会で受けるさまざまなストレスや食品添加物など、悪玉菌が増える原因は至る所に潜んでいます。
ヨーグルトを習慣づけて食べることで、腸内環境が整った状態を維持できます。

免疫力アップ

腸内の善玉菌が増えることで、免疫細胞が活性化され、免疫力アップにつながります。免疫細胞の多くは腸管にあるため、腸内環境を整えることがとても大事です。
このとき体の中では、免疫細胞である「NK(ナチュラルキラー)細胞」が重要な役割を担っています。
このNK細胞は、全身をパトロールして体内のがん細胞やウイルス感染細胞を攻撃します。リンパ球の一種で、およそ20歳をピークとして、年齢を重ねるとともに活性が低下していきます。
免疫力アップのためには、ヨーグルトを続けて摂ることが大切です。

花粉症・アトピー性皮膚炎

かゆみなどを引き起こすアレルギー症状は、体の免疫機能が働くことで起こります。
体にとっての異物を排除しようとして起こりますが、その機能が強く働き過ぎると辛い症状をおこしてしまいます。
具体的に言うと、花粉症やアトピー性皮膚炎の症状は体内のIgE抗体が関係しています。アレルギー反応を起こしているとき、このIgE抗体が過剰に作られています。
ヨーグルトの乳酸菌を摂ることで、IgE抗体を減らす作用があり、アレルギーの症状を抑える効果があります。

美肌

美しい健康な肌を手に入れるためには、良質のタンパク質と新陳代謝を助けるビタミン類が欠かせません。
ヨーグルトは、その二つをクリアしていて、さらに腸内環境を改善してくれる乳酸菌が含まれています。
そのため、悪玉菌を減らすことで、悪玉菌がつくりだす有害物質が減り、皮膚トラブルを起こしにくくしてくれます。

ダイエット

腸内環境を整えることで、血行が良くなり代謝アップにつながります。また、内臓脂肪を減らす乳酸菌を摂ることで、よりダイエット効果が期待できます。
ダイエット中は甘い物を抑えて我慢しがちですが、ヨーグルトに蜂蜜やフルーツを入れて食べることで、甘い物が欲しくなったときに、ストレスをためずに進めることができます。

ヨーグルトに含まれる栄養素と成分

▼三大栄養素

ヨーグルトには三大栄養素といわれる以下の3つの栄養素が含まれています。
・タンパク質…筋肉や血液など、体をつくるために必要な栄養素
・脂質…細胞膜やホルモンなどの材料となる栄養素。脂溶性ビタミンの吸収を高める
・糖質…体を動かすために必要な栄養素

▼ビタミン類

ヨーグルトには主に以下の2つのビタミンが含まれています。
・ビタミンB群…三大栄養素の代謝を助ける働きをもつ
・ビタミンC…コラーゲンの生成に関わる栄養素で、骨や皮膚を丈夫にしてくれる働きがあり、美容と健康に欠かせないビタミン

▼ミネラル類

ミネラルには16種類の必須ミネラルがあり、食事が偏るといずれかの栄養が欠けて不調を起こすことがあります。
ヨーグルトには以下の4つの栄養素が含まれています。特に不足しやすい栄養素ばかりなので、ヨーグルトを食べるだけで補えるなら、毎日とりいれたいですね。

・カルシウム…強い骨や歯をつくるために必要な栄養素。不足すると、骨から溶け出して血液中のカルシウム濃度を保とうとするので、骨粗しょう症になりやすくなります。
・マグネシウム…カルシウムとともに骨を強くする働きがあります。糖質代謝をサポートしたり、筋肉の収縮を助けたりするなど、体内で幅広く活躍している栄養素です。
・カリウム…余分なナトリウムを排出し、血圧を正常にする働きがあります。不足すると、体内のナトリウムが増えて、心臓や筋肉に悪影響を及ぼします。
・鉄…酸素を全身に運ぶ働きをもち、貧血を予防する栄養素です。鉄の吸収には、タンパク質とビタミンCが必要です。

▼乳酸菌

ヨーグルトの材料である牛乳を発酵させる菌で、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌の繁殖を抑える働きがあります。
悪玉菌とは腸を腐敗させたり高血圧などの病気の原因になったりと、体に悪い影響を及ぼします。
そのため、善玉菌が腸内に入ることで、腸内環境が整い、免疫力を高める効果が期待されています。
様々な種類の乳酸菌が出ていて、なかには生きたまま腸に届いて、プロバイオティクス(人の体に良い影響を与えること)といった働きをもつものもあります。

ヨーグルトに含まれる乳酸菌とビフィズス菌

ヨーグルトには、乳酸菌やビフィズス菌が含まれていて、体に良い働きをしています。便通を良くしてくれるのも、この菌のおかげです。
ただし、乳酸菌とビフィズス菌は、同じようでいて違う働きをもっています。
体内に入った乳酸菌が「乳酸」を作るのに対して、ビフィズス菌は「乳酸」と「酢酸」を作りだします。
ビフィズス菌の作りだす「酢酸」には、強い殺菌作用があるため、腸内の悪玉菌を減らしてくれる役割があります。
生きたビフィズス菌ほど、その効果が高いので、なるべく生きたまま腸まで届くタイプのヨーグルトがおすすめです。

ヨーグルトの効果的な食べ方

ヨーグルトがもつ効果を最大限に発揮するためには、摂取するタイミングに気をつけると良いでしょう。
一日の中でうまく取り入れるとしたら、胃酸が薄められている食後がおすすめです。
効果を高めるためには、習慣づけることが大切なので、食後のデザートとして楽しんだり、料理に加えたりしながら、上手に摂っていきましょう。
また、ダイエットのために利用する時は、砂糖の入っていないプレーンタイプを選ぶと良いでしょう。
摂取するタイミングは、食後よりも食前の方が満腹感を得られて食べ過ぎを防いでくれるのでおすすめです。
美肌のためには、ヨーグルトの乳酸菌が良い影響をもたらしてくれるので、どのヨーグルトを選んでも大丈夫です。
プラスアルファの効果として、便通改善や皮膚炎改善などの効果が欲しいときには、その効果をもつヨーグルト摂ることで、美肌に加えて嬉しい効果が期待できます。

自分に合うヨーグルトを探す

たくさん種類がある中で、自分に合うヨーグルトを見つけるには食べ比べてみると良いでしょう。
一種類のヨーグルトを一週間ほど続けて食べてみて、お通じの様子を観察してみるとわかりやすいです。
便秘がちでも、ヨーグルトを摂取している間は改善がみられれば、相性がよいヨーグルト(乳酸菌)といえるでしょう。
効果が感じられなければ、別のヨーグルトを試してみてください。効果だけでなく、味や食感の好みも人それぞれなので、摂りやすいものを選んでくださいね。
美肌と健康の食習慣をヨーグルトで始めてみましょう。

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