疲労回復・体力アップ

脂質が魚類の中でも低い部類で、タンパク質を全体重量の約2割と豊富に含んでいるアジは良質なタンパク源と言えます。アミノ酸スコアも100となっており、筋肉分解の抑制や疲労軽減効果が報告されているBCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)、クエン酸回路を活発化し疲労物質の分解をサポートしてくれるアスパラギン酸なども豊富に含まれています。アミノ酸系のサプリメントも多くありますが、食事などタンパク質摂取からの方が効率的であるという指摘もなされていますから、脂質・糖質量をさほぼ気にせず食事に取り入れられるアジなどの魚は嬉しいですね。
また同じくアミノ酸の一種であるアルギニンもアンモニアを解毒する尿素回路(オルニチンサイクル)に関わる成分で、アンモニアの分解を高めることで疲労回復を促すと考えられています。うま味成分として知られているグルタミン酸も肝臓以外の部分でアンモニアと結合して無毒化する性質があり、ぼんやり感や集中力低下など脳に起因する疲労感の軽減に効果が期待されています。アンモニア代謝低下による体臭(疲労臭)予防にも繋がるでしょう。脂質が少なく消化吸収が良いので胃腸が弱っている時、病中病後やお年寄りの体力回復食などにも適しています。

二日酔い対策

アジにはナイアシンが100gあたり5.5mgと、1日摂取推奨量の約1/3含まれています。ナイアシンはビタミンB複合体の一つ(ビタミンB3とも呼ばれる)で補酵素として様々な機能をサポートしており、アルコール脱水素酵素やアセトアルデヒド脱水素酵素の働きを助ける働きもあります。ナイアシンはアルコール摂取で消費され、不足した場合はアセトアルデヒドの分解が滞り、吐き気や頭痛などの二日酔い症状の原因となると考えられています。このためおつまみにアジなどナイアシンを含む食材を摂取することで、悪酔いや二日酔いの予防・軽減に繋がると考えられています。

生活習慣病予防

アジは脂質が多い魚ではありませんが、DHAやEPAなどのオメガ3(n-3)系と呼ばれる不飽和脂肪酸が含まれています。特にEPA(エイコサペンタエン酸)もしくはIPA(イコサペンタエン酸)と呼ばれている成分は血中の中性脂肪・コレステロール低下作用や血小板凝縮抑制作用を持つ“血液サラサラ成分”として注目され、サプリメント等にも活用されています。このEPAの働きは高血圧や動脈硬化予防に効果的と言われていますし、結果として脳梗塞や心筋梗塞の予防にも役立つと考えられます。
またDHAもコレステロール低下作用が報告されていますし、タウリンも胆汁分泌を促すことでコレステロール低下に繋がると考えられています。加えてアジにはナイアシンやビタミンEなど血管拡張作用を持つビタミン類もまれています。ビタミンEは抗酸化にも働きますから、相乗して動脈硬化など循環器疾患の予防効果が期待できるでしょう。アジは低糖質・低脂質でカロリーも100gあたり126kcalと青魚類の中では少ないので、体重・血糖値が気になる方の糖尿病予防食・糖尿病の方の療養食としても役立ちます。

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