博多名物の明太子
魚に多く含まれることで知られるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(イコサペンタエン酸)。どちらもヒトの体内では作ることのできない脂肪酸で、辛子明太子にも含まれています。
はじめに
九州は福岡県博多の名物と言えば明太子の名前をあげる人も多いでしょう。明太子と言えばあのピリッとした辛味とあの食感がご飯に合ってたまりませんね。明太子は17世紀ごろには朝鮮半島で広まっていたとされており、赤唐辛子やニンニクでまぶした「キムチ」や「コチョジャン」等と同じように辛子明太子は古くから辛子を使用した朝鮮半島の伝統的食品の1つとなっていました。朝鮮で育った川原俊夫氏(「㈱ふくや」の創業者)が博多に引き揚げてきて、朝鮮で食べた美味しい辛子明太子の味を日本人に伝えたいとの想いで、昭和24年頃から唐辛子を用いた調味液等で味付けする独自の加工方法で製品化し、博多中洲で販売したのがきっかけとされています。
成分
魚に多く含まれることで知られるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(イコサペンタエン酸)。どちらもヒトの体内では作ることのできない脂肪酸で、辛子明太子にも含まれています。DHAは血流を促し、脳を活性化するといわれ、EPAは悪玉コレステロールを減らす作用があると言われています。また唐辛子に含まれるカプサイシンも摂ることができます。
ビタミンやミネラルが豊富。
魚卵は親の魚よりも、たんぱく質、ビタミン、ミネラルが豊富。
辛子明太子にもビタミンB1、B2、ビタミンEやナイアシン、パントテン酸などが多く含まれています。
ビタミンB1は疲労回復に、ビタミンEは若さを保つのに役立ちます。
たらことの違いは?
たらこと明太子は、おなじスケトウダラの卵から作られています。
このふたつの違いは製法や調味の仕方です。塩漬けにしたものをたらこ、唐辛子を使った調味料に漬けこみ熟成させたものを明太子と呼んでいます。
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