にんにく注射とは、疲労回復や健康を目的として作られた注射全般をさします。元々は、スポーツ選手が効率よくビタミンB1を接種しパフォーマンスを向上させるために利用したことが始まりだといわれています。

にんにくが入っているから、にんにく注射という名前なのか?

にんにく注射と聞くと、「にんにくのエキスでも入っているのかな?」と誤解してしまった方もいるかもしれませんが、実際には、にんにくが入っているワケではありません。
「にんにく注射」の名前の由来は、注射をすると血液を通してにんにくのような匂いがすることから名付けられました。

注射を受けたときは、のどのあたり・体の奥からにんにく臭が込み上げてくるような感じになるそうですが、臭いは自分にしかわからないようで、30分ほどすれば、自分でもわからないくらいになるらしいです。

にんにく注射の成分は?

にんにく注射は、主に「ビタミンB群」を中心としたビタミンが配合されています。

にんにく注射に含まれるビタミンは、医院ごとにオリジナルのレシピで作られており、医院によっては患者さんへの問診をふまえてビタミンを配合してくれるクリニックも存在します。

色は「無色透明」と「色つき」の2パターンあります。ビタミンB1・生理食塩水・ブドウ糖・ビタミンCだけの場合は「無色透明」で、ビタミンB2、B12が入っている場合は色(黄色・オレンジ・茶色)がついていることが多いです。

疲労回復効果がある

疲労を感じるときは、筋肉の中に「乳酸」がたまってしまっていることや、体内でうまくエネルギーを作り出せていないことが原因です。

にんにく注射の主成分である「ビタミンB1」には、疲れを感じる原因となる「乳酸」を除去する力とエネルギーのもととなる”三大栄養素”、の1つ「糖質」をエネルギーへ変換するときの潤滑油のような役目があります。また、ビタミンB2には「糖質」・「脂質」・「タンパク質」、ビタミンB6には「タンパク質」をエネルギーへ変換する作用があるので、結果としてエネルギーをうまく作り出せるようになったことで元気を取り戻したように感じるのです。

また注射で体内に入れることにより、食品でビタミン類を摂るより即効性と吸収効率の良さがメリットです。

まとめ

にんにく注射を打てば必ず誰もが体が元気になるというわけではなく個人差があります。
また、にんにく注射が体質に合わないことももちろん想定されます。その場合は無理をせず、医師の相談を受けましょう

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