ししとうの力
ししとうの栄養効果は
高血圧予防
ししとうとピーマンは似たような栄養素成分ですが、ししとうの方が多く含まれている栄養素として「カリウム」が挙げられます。
塩辛いものを食べると喉が渇きます。それは、体内の塩分濃度が高くなり、それを薄めるために水分を摂取しようと身体が働いているためです。しかし、そこで水分を取りすぎると、血管を圧迫して高血圧になってしまいます。
カリウムは、体内の余計な塩分を尿と共に体外へ排出してくれるという効果があります。体内の塩分濃度が高くなりすぎないことで、結果的に高血圧の予防に繋がるわけです。
粘膜 皮膚の健康維持に
ししとうの栄養でまず注目すべきは、β-カロテンです。
β-カロテンは、粘膜や皮膚の形成や免疫機能を正常に保つために必要な栄養で、ししとうのような緑色の濃い野菜に多く含まれています。
また、正常な視力の維持にも効果があるので、疲れ目にも優れた効能を発揮します。
β-カロテンは体内ではビタミンAとしても変換されるため、他の栄養素の働きを助ける効能もある優れた栄養素です。
脳梗塞 心筋梗塞の予防に
ししとうには「ピラジン」という栄養素が含まれており、少し青臭く感じるのは、このピラジンの香りです。
ピラジンは血液をサラサラにする効果があり、血栓や血液凝固を防いでくれる効果があります。そのため、血管が詰まることで起きてしまう、脳梗塞や心筋梗塞の予防が期待できるそうです。
また、これら病気予防のために摂取しておきたいピラジンは種の部分に多く含まれているのですが、実はピーマンにもこのピラジンが含まれています。ただ、種を取ってから調理するピーマンに対し、種まで丸ごと食べてしまうししとうは、より多くのピラジンを摂取できると言われているので、ししとうの方が効率的に病気の予防ができると言えます。
ダイエット効果
トウガラシ科に属しているししとうは、甘味種ながら、とうがらし同様「カプサイシン」を含んでいる野菜です。
カプサイシンは、とうがらしの辛味成分として有名です。ししとうにもごく稀にものすごく辛いものがあると思いますが、それは他のししとうよりもカプサイシンが多く含まれているからだそうです。
カプサイシンには、アドレナリンの分泌を増やして発汗を促す効果があるため、ダイエットに用いられることが多い成分です。さらに、ウォーキングやマラソン、水泳などの有酸素運動を組み合わせることで、効果を最大限に高めることができるようなので、ダイエットをする際はししとうを摂取しながら取り組んでみてはいかがでしょうか。
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