整腸作用

大根でまず注目すべき栄養は、アミラーゼなどの消化酵素です。
消化酵素とは、食べ物を消化するときに力を発揮する酵素です。その酵素の一種であるアミラーゼは、食べ物の消化を助けて腸の働きを整える効能があります。
アミラーゼは食べ物の消化を促すため、胃もたれや消化不良などを解消する働きが期待されます。
ただし、アミラーゼは熱に弱い消化酵素なので、たくあんや大根おろしなど加熱しない大根を摂取することをおすすめします。
また、大根には食物繊維も含まれています。食物繊維は第6の栄養素とも呼ばれ、こちらも腸の働きを刺激して活発にする効能があります。
また、食物繊維にはコレステロールの吸収を押さえたり、血糖値の急激な上昇を抑える効能が期待できます。

アンチエイジング

大根に含まれるイソチオシアネートには抗酸化作用があり、活性酸素を除去し体外へ排出するデトックス効果が期待できます。
また、ビタミンCにも同様に抗酸化作用があるため、ダブルで効くことになり、老化防止・アンチエイジングに期待できます。
ビタミンCに関しては大根の皮により多く含まれているので、皮もいただくようにしましょう。しっかり洗えばおいしいですよ。

実は葉っぱに栄養が

大根は主に根の部分と葉の部分に分かれます。通常、私たちが大根を連想するときは根の部分です。
分類上、根は淡色野菜、葉は緑黄色野菜となります。ここで注目すべきは、大根の葉の栄養です。
大根の葉には、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEの栄養(ビタミンACEとも呼ばれます)が豊富に含まれています。
ビタミンAは目の健康を守る効能、ビタミンCはカラダの酸化を防ぐ働きがあり、ビタミンEは血行を良くする効果などが期待できます。
さらに、鉄分、葉酸、カルシウムなどの栄養は根よりも葉の方が豊富に含まれています。
鉄分には鉄欠乏性貧血を予防する効果、葉酸には胎児の先天異常を予防する働き、カルシウムには骨や歯を形成する効能があります。
こうしてみると、大根の葉は捨てるにはかなりもったいないですね。
大根の葉は油で炒めれば食べやすく、βカロテン、ビタミンE、食物繊維の吸収率がアップするのでおすすめです。

効果的な栄養の摂取の仕方

大根に含まれているビタミンCや消化酵素は非常に熱に弱い成分です。また、皮の近くにより多くの栄養が含まれていることを考えると、やはり皮つきを生で食べるのが一番栄養が摂取できます。
殺菌作用や血液をサラサラにしてくれるイソチオシアネートはおろした時に発生するので、皮つきの大根おろしがおすすめです。ただし15分程度で分解されてしまうので、難しいですがおろしたてをいただくようにこころがけましょう。
もう1つの方法として、大根は乾燥させることで非常に栄養が増えるので、切り干し大根などにしていただくのもおすすめです。
干すことでカルシウム・ビタミンB群・カリウム・食物繊維・鉄分などが大幅に増え、鉄分に関しては生の時の30倍近くまで増えるそうです。しかしカロリーは上がるので食べ過ぎには注意していく必要があります。

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