家族がインフルエンザにかかったら早く治すためにも、感染を広げないためにも自宅で療養する必要があります。生活する部屋を分ける、フタ付きのゴミ箱を使用するなど、家庭での看護のポイントを分かりやすく紹介します。

家庭内でのインフルエンザ感染を防ごう

インフルエンザにかかってしまった人が家庭内にいたら、早く治すためにも、また職場や学校などで感染を広げないためにも、自宅で療養する必要があります。気をつけなくてはいけないのは、療養している間に家の中で家族が感染してしまうこと。栄養のある食事を用意し、十分に休養をとらせる以外にも、看護をするうえで気をつけるべきポイントがあります。

インフルエンザの看護で気をつけること

インフルエンザにかかってしまった人が家庭内にいたら、次のようなことに気をつけて看護をしましょう。

●生活する部屋を分ける
インフルエンザにかかった人は、家族とは別の部屋で過ごす必要があります。気の毒に思えるかもしれませんが、家庭内で感染者を増やさないためにも必ず守るようにしましょう。また、風呂場で使うタオルなども共用しないようにします。
●看護は決められた一人だけがする
インフルエンザにかかったと聞けば、当然家族は心配になるものです。だからといって入れかわり立ちかわり様子を見に行けば、最悪の場合、一家全員がウイルスに感染しかねません。そのような事態を避けるためには、可能な限り誰か一人だけが看護をするようにして、ほかの人はできるだけ接触しないようにしましょう。
●看護をする人も受ける人も、常にマスクは着けたまま
看護をする人が、かかっている人の近くに行くときは、常にマスクを着ける必要があります。かかっている人には、看護を受ける際はもちろん、トイレに行くときなど、休んでいる部屋から出る際にもマスクは着けたままにしてもらいましょう。

室内の環境にも気を配ろう

より早く回復し、感染の拡大を防ぐためには、インフルエンザにかかっている人が過ごす部屋の環境にも気をつける必要があります。

●こまめに換気をする
部屋を締め切っていると、ウイルスが充満した状態になってしまいます。そうならないために、1時間に3回ほどを目安に換気をすると良いでしょう。
●空気を乾燥させない
インフルエンザウイルスは、湿度の低い乾燥した環境を好むといわれています。加湿器などがあれば、湿度を50~60%程度に保つようにしましょう。
●フタ付きのゴミ箱を使用する
ウイルスとの接触をできるだけ避けるために、鼻をかんだティッシュペーパーを捨てるゴミ箱は、フタ付きのものを使用するのが望ましいでしょう。ティッシュペーパーはビニール袋などで密封すれば、感染リスクをより低くすることができます。看護をする人は、そのティッシュペーパーに触った後は、必ず石けんで手を洗うようにしましょう。

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