ジョギングとは

ジョギングとはゆっくりと快適なペースで走ることで、ウォーキングとランニングの間に位置する強度の運動です。ウォーキングでは少し物足りないと感じたり、ランニングはきつくて続かないと感じる場合に、有酸素運動として取り組むのに最適な種目といえます。

「歩く」と「走る」の違いは両足が地面から同時に離れることがあるか無いかにより分けられます。「走る」動作は、ゆっくりと快適なペースで走る「ジョギング」とジョギングよりも速いペースで走る「ランニング」の2種類に分けられます。

ジョギングの健康効果

一定時間ジョギングを行うことで、有酸素運動になります。ジョギングは心肺機能を高め、走り方によっては筋力や柔軟性を高めることができます。肥満や生活習慣病の予防にも効果的です。

体力によって異なりますが、一般的にジョギングは中等度強度に相当します。ジョギング(中等度の有酸素運動)を週5日行う場合は、あわせて筋力トレーニング(体重負荷のかかる運動)やストレッチ(柔軟運動)を行うことで、さらに健康効果を高めることができます。

健康に効果的なジョギングの方法

ピッチとストライド

走る動作は、「ピッチ走法」と「ストライド走法」によってスピードや強度を調整することができます。ピッチとは一歩にかかる時間のことをいい、ストライドとは一歩で踏み出せる距離のことをいいます。小さな歩幅にして足の回転を速くする方法をピッチ走法といい、大きな歩幅で走ることをストライド走法といいます。

ストライドを広げる

体脂肪燃焼や筋力向上を目的にする場合は、ストライド走法で歩幅を大きくすることが推奨されます。大きな歩幅で走るためには、十分な関節可動域が必要になります。関節可動域は筋の柔軟性が関係しており、柔軟性が高いと関節可動域も広くなります。柔軟性が低い場合でも、ストライドを大きくとることを意識しながら走ることで動的ストレッチになり、徐々に関節可動域を広くすることができます。

 関節可動域が広くなりストライドが大きくなってくると、より多くの筋群が働くようになります。ピッチ走法では、狭い関節可動域でも足の回転を速くすることがメインであるため、一部の筋しか使われません。しかし、ストライドを大きくすることで大臀筋やハムストリングスなど大筋群がさらに使われるようになります。また、歩幅が広がるとバランスがとりづらくなるため、体幹の筋力が高まり、さらに骨盤まわりが大きく動くことによって連動して肩甲骨周りの筋も活動するようになります。ストライドを広げることは、関節可動域を広げ、全身の筋を使うことにつながります。健康ための体力の維持増進には、ストライド走法が効果的と言われています。ただし、大筋群を使ったりバランスを保ったりすることで、ピッチ走法よりも疲れやすいことがデメリットとして挙げられます。ジョギングをする際は、ピッチ走法とストライド走法を上手に組み合わせながら、一定時間走り続けられるよう工夫してみてください。

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