スポーツ界におけるトランスジェンダーの現状
選挙関連のニュースを見ている際に、同性婚に関する若者の意見と年配者の意見ではだいぶ理解度が違うのだということを改めて知りました。そこで、スポーツ界におけるトランスジェンダーの理解度はどうなのだろうと思い調べてみました。
オリンピック
重量挙げで五輪史上初のトランスジェンダーアスリートであるローレルハバード選手は記憶にも新しいのではないでしょうか。結果は記録なしに終わりましたが、歴史的な瞬間になりましたね。どうしても体力的に差がついてしまうトランスジェンダーアスリートの出場に関してはまだまだ議論が必要なようです。
そもそも男女というカテゴリー分けがあるため、トランスジェンダーアスリートが出場するかどうかの議論が必要になります。スポーツでは男女、体重、障害の程度の三つがカテゴリー分けの基準になっています。もし性別カテゴリーを無くすことにより、例えば男性の120kgと女性の45kgの柔道家が試合をすることになります。差がつき過ぎて競争にならないとので、カテゴリーに分けて差を小さくしているのが現状です。
見ている側としては一方的な試合は面白くない為です。
IOCではトランスジェンダーアスリートに対する規則があり、スポーツ競技会に参加する機会を排除しないことを表明しています。女性を自認するトランスジェンダーのアスリートは、競技会前の少なくとも12か月にわたってテストステロン値が 一定の基準を下回っていた場合は、そのカテゴリで競技することが許可されています。
難しい課題としては、特に男性として生まれて女性に移行したトランスジェンダーアスリートと、女性として生まれ女性として生きている選手が競い合うときです。
男性として生まれた選手は、女性に移行するためのホルモン療法を受けて、テストステロンが基準値未満であっても、男性として成長したときの骨格、身長の高さから、女性として生まれた選手よりも、競技では有利な面があるとされている為です。
ワールドラグビーは安全面から、トランスジェンダーの女性が、女子の国際大会などに出場するのを推奨しないという指針を打ち出した程です。
トランスジェンダーの女子競泳選手
男性から女性へ性別変更したトランスジェンダーの競泳選手リア・トーマスは、全米大学選手権でオリンピアンを破りました。
全米学生ナンバー1を決める大会の女子500ヤード(約457メートル)自由形で、元々男性スイマーとして競技をしていたトーマスは、東京五輪1500メートル銀メダルのエリカ・サリバンや、同五輪400メートル個人メドレー銀メダルのエマ・ワイアントらを差し置いて、優勝。
このレースを制したことで生物学的に不平等を訴える声が大きくなったそうです。
トランスジェンダーは社会的にはかなり認められてきましたが、スポーツ界ではまだまだ課題が多いようです。
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