金木犀とはどんな植物??

金木犀とは、モクセイ科の植物で、中国南部が原産となっています。秋になるとオレンジ色の花をたくさんつけ、この香りが遠くまで届くとてもいい匂いです。葉っぱは細長く、波打っているのが特徴です。

実は、花が終わると冬にクコの実のような小さな実をつけるのですが、中国から日本に金木犀が伝わった際、オス株しか伝わらなかったことから、原産地の中国までいかないと金木犀の実を見ることはできません。
日本で金木犀を増やす場合は挿し木などの方法で栽培します。

なぜ金木犀の香りは遠くまで届くの?

一般に、花の香り成分は花弁で作られ、開花すると合成され、香りが揮発されます。金木犀にはγデカラクトン、リナロール、リナロールオキシド、βイオノン、αイオノンなどの成分が含まれており、そのひとつにあるγデカラクトンは甘いモモの香り成分で、ベリー類や乳製品などにも含まれている成分です。

この成分は、多くの虫に好まれない香り成分ですが、唯一、ホソヒラタアブというアブだけはこの香り成分を好みます。
このため、アブが効率的に受粉することで、開花期間が短い金木犀の花が咲き続け、遠くまでその香り成分が届くのです。

金木犀の香りに期待できる効果とは?

金木犀の香り成分には、鎮静作用や抗不安効果が期待できる成分であるリナロールが含まれています。このため、鎮静作用のほか、抗不安作用、血圧降下などの効果や効能も期待できます。
鎮静作用とは、不安、緊張、イライラといった精神状態を落ち着かせるという神経系の過度な活動を鎮静させる効果や効能のことです。

香り成分であるアロマ成分には、金木犀に限らず、脳や神経系に何らかの変化を引き起こす働きがあるということが多くの研究で知られていますが、鎮静作用という効果効能は、精神面に及ぼすリラックス効果と似てる効果としてあげることができます。

また、金木犀の香りにダイエット効果があるという話を聞いたことがある方も少なくはないと思います。実は、金木犀の香りにはオレキシンという食欲を促進するペプチドホルモンの一種を低下させることで食欲に影響を及ぼすという研究報告があります。

少しの期間しか楽しむことのできない金木犀ですが、期待できる効果などを知った上で香りを楽しむのいいかもしれませんね。

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