はじめに

みなさんはレジスタントスターチという言葉をご存じでしょうか。
あまり聞いたことがないかもしれませんが、
雑誌やテレビなどでもレジスタントスターチがあつかわれたこともありました。
そんなレジスタントスターチとはいったい何なのでしょうか。

レジスタントスターチ

冷やご飯には、食物繊維と同様の働きをする『レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)』というものが含まれています。体内に入ったでんぷんは、ブドウ糖に分解されたあと、小腸で消化吸収されてエネルギー源となりますが、そのでんぷんの一部が消化を免れて大腸内に到達します。これがレジスタント(消化されない)スターチ(でんぷん)なのです。糖質であるにもかかわらず、食物繊維と同じような働きをしてくれるので、なんと、血糖値上昇の抑制、腸内環境の改善、便通改善の効果も期待できるといわれています。レジスタントスターチは加熱すると大幅に減り、冷めることで増えるので、冷やご飯に多く含まれています。

腸内環境も良くする

自分のカラダの状態を把握するには、カラダからの“お便り”である便を観察するといいでしょう。人間の便の80%は水分で、残りは食物繊維、腸内細菌、剥がれた大腸粘膜などです。便の量と質に着目して、日々の変化を見逃さないようにしましょう。

便の量を増やすには、不溶性食物繊維または「レジスタントスターチ」が有効です。大腸内の老廃物から便を作り、便がある程度の大きさになると大腸が刺激され、便意を感じます。また、水溶性食物繊維も善玉菌を増やすことで、間接的に便の量の増加に影響します。

便の質をよくするには、水溶性食物繊維または「レジスタントスターチ」が有効です。善玉菌が増えると有害物質が減り、匂いの少ない便になります。毎日、黄褐色でバナナ状の便がスルッと出るのが理想的です。濃い黒色の便が続く場合、大腸が傷ついている恐れがあるので注意しましょう。

メニュー

レジスタントスターチが多く含まれるのは、冷やご飯、春雨サラダ、冷製パスタ、ポテトサラダ、マカロニサラダ、くずもち、干し芋など。ゆっくり冷やされることによって生成されるので、急速に冷却されたものにはあまり含まれません。

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