はじめに

みなさんは高地トレーニングという言葉を聞いた事はあるでしょうか?
良く陸上選手やマラソン選手などが行っているイメージですね。
しかし、この高地トレーニングとはどんな効果が得られるのでしょうか?
今回は高地トレーニングについて少しですが紹介したいと思います。

高地とは?

一般に、「高地」とは、山のような比 較的標高が高い場所のことを指します。 国土地理院の『主要自然地域名称図』に よると、山岳地帯は「山脈」「山地」「高地」 などに分類され、「高地」は、『起伏はさ ほど大きくないが、谷の発達が顕著であ り、表面のおしなべて平坦な山地』と定 義されています(下表参照)。「高地作業」 と言えば、高い山などでの作業を表して います。 それに対して「高所」は、はしごやビ ルの上ように、地面(床)から相対的に 高い位置のことを指すことが多いようで す。海抜 1m に立つビルのような場所で も、地面(床)から相対的に高い位置で あれば、そこは「高所」になります。労 働安全衛生法では、2m 以上の高さで行 う作業を「高所作業」と言い、ビルの窓 拭きや、クレーン上での作業などを指し ます。
つまり、「高地」は標高○○○ m といっ た地球の地形状で高いとされる自然界の 場所を表し、「高所」といった場合は、 標高に関わらず、床や地面など落下の恐 れがない安定した場所からどれぐらい離 れているか、その場所内での相対的な位 置を表すようです。

高地トレーニング

高地でのトレーニングは、トレーニン グ自体の効果に加えて、低酸素の環境に 対して、からだが必要な酸素濃度を確 保するために、体内で赤血球数やヘモ グロビン濃度を増加させるなどして順 応すること(受動的効果)を合わせること(合成効果)で、体力や運動能力、競技パ フォーマンスなどの向上につなげること を目的としています。したがって、目標とする競技会が、標 高 1500m 以上の高地で行われるのであ れば、事前の高地トレーニングは必須で しょう。一方、平地で行われる競技会を 前提とした強化トレーニングについて は、期間、トレーニングメニュー、下山 時期、対象選手など、いろいろな経験や 実践が積み重ねられてきました。 これまで、高地トレーニングは、マラソンや中・長距離の陸上競技、水泳など 有酸素運動能力(持久力)が重視される 種目に有効とされてきました。その後研 究が進み、今日では、有酸素運動能力の 他にも、短時間で爆発的なエネルギーを 発揮し、短距離選手が必要とされる無酸 素性エネルギー供給系を高めるトレーニ ング効果や、筋肥大や筋持久力といった 筋機能向上にも有効であるとする研究結 果が明らかにされつつあります。

リスクもある

高地トレーニングは、体カ・運動能力 や競技パフォーマンスの向上につながる として期待されていますが、良い効果だ けではなく、高地トレーニング中のト レーニング内容やコンディションによっ ては、競技パフォーマンスを低下させる ようなマイナスの効果が生じてしまうこ とがあります。
また、高地トレーニングの適用は個人 差が大きく、個々の選手に適したトレー ニング内容、「質」と「量」(強度・時間・ 頻度)が重要となります。平地に比べ、 低酸素環境では循環器系を含め、からだ への負担が増大します。死亡事故につな がるケースも報告されており、リスクも あるのです。

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