足先が冷える原因とは

体温と血流は、深い関わりがあります。体をめぐる血管は、全てつなぎ合わせると地球の約2週半もの長さになると言われています。そのため心臓が血液を送り出し、心臓から一番遠い足先まで血液を送り続けるのはとても大変なことのようです。

血液はまず、心臓や内臓など、命に関係している大切な臓器がたくさん集まっている上半身に送られます。その後、手足という順番なので、足先は後回しになってしまうので、足先まで血液が十分に届かないことで冷えやすいなってしまうのです。さらに、体温が下がりそうになると、これ以上熱を逃がさないために、血管を収縮して熱が逃げるのを防ぎます。このため、いつも足先が冷たい人は、常に血管が収縮して、慢性的に冷える状態になっている可能性があるんです。

足の筋力の低下も冷えを起こす原因に!

足首から下の足先は、とても精密に作られており、足の筋は四層に重なって、歩くときは足先が地面をつかむような動きもしています。しかし、最近ではハイヒールや革靴などを長時間はくことにより、足を柔軟に動かすことが難しい状態になっています。

足は一つの塊のように扱われて、足先の筋肉は凝り固まり、その中を通る血管は圧迫され、血の巡りがどんどん悪くなっています。さらに、エレベーターや車を使うことが多くなり歩く機会も激減しているので、足の筋肉は衰弱の一途をたどり、血液を送り出す力が弱くなり、ついには血液の通り道である末端の毛細血管が消滅してしまうこともあるんです。

自力で足先が温める機能を回復しよう!

足先を温めるために、もこもこの靴下や足元専用のヒーターなどのグッズが多く販売されていますが、こういったものに頼るのも出来れば控えましょう。一時的に足を温めてくれるものではありますが、自分自身で温まる機能が改善されるわけではないからだそうです。

自力で温める力を高めるためには、まず、薄手の靴下を履いて、足先が動きやすいようにしましょう。寒くて耐えられないという人は、自宅にいるときだけでも実行しましょう。また、家事や仕事のすきま時間に足の指を “グーパー”するなどして動かしたり、手でマッサージして足の固まった筋肉を揉みほぐし、動かしやすくしましょう。

これで、今まで機能していなかった毛細血管の先まで血が巡り、足先の温まる機能が回復するとされています。何度も足先を動かしたり刺激することによって、新たな毛細血管が増えていき、温まりやすい足先へと変化することが期待できます。冷えを根本的に改善するために、毎日のちょっとした努力が効果を発揮するのです。

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