はじめに

タラ科魚類は背鰭を3基、臀鰭を2基もつことが最大の特徴である。本種は日本産の本科3種の中でもっとも大きくなり、上顎が下顎より突出すること、眼径と同じかやや長い口ヒゲをもつこと、頭が大きく腹部は肥大することなどから他種と見分けることができる。また、体側のまだら模様がくっきりしてることも大きな特徴である。
食べ方
洋の東西を問わず人気の食材で和洋の料理に合うが、やはり鍋物が最高だろう。身はもちろんアラや内臓も旨いが特にクリーミーな白子は絶品で、鮮度がよいものをそのままポン酢で味わえるのは釣り人の特権である。鮮度落ちが早いので刺身は一般的ではないが、釣ったものならば話は別。水分が多いので昆布じめにするといいそうです。

生活史

産卵は、北海道太平洋岸では12月末から1月の短期間に集中して行われ、砂地の海底で弱い粘着性をもった沈性卵を生む。稚魚は中層を遊泳し春に沿岸浅所に現れるが、夏以降は水深30~50mの海底へと生活の場を移す。成長は速く、満1歳で30cmを超え、満2歳で40cm、満3歳で50cm、満4歳で60cm前後となり、通常3歳で成熟する。寿命は10歳以上と考えられているが6歳を超える高齢魚は極めて少ない。成長と成熟には海域間で差がみられ、ベーリング海など高緯度では低成長率・晩熟・高寿命で、本州沿岸など低緯度では高成長率・早熟・低寿命である。稚魚期までは動物プランクトンを食べるが、成長に伴って甲殻類や貝類などの底生動物を食べるようになり、1歳魚以上ではそれらに加えて魚類や頭足類など口に入るものならば何でも食べる。

栄養と効果

①タンパク質
タラに含まれる「タンパク質」は、切身で100gあたり17.6g。なんと白子には100gあたり40.2gものタンパク質が含まれています。タンパク質とは体を形成する三大栄養素の一つ。筋肉や髪の毛、爪などを作るために必要不可欠な栄養成分です。また、タンパク質は生活習慣病の予防にもつながるとされており、真鱈は病院食や、赤ちゃんの離乳食にも使われるほど、大事なタンパク源です。

②ビタミンB12
ビタミンB12には、貧血予防、腰痛など末梢神経の回復効果や、生活リズムを正常にする効果があると言われています。またタラには、ビタミンの働きを助けるミネラルも豊富に含まれています。

③低脂肪・高タンパク
切身のカロリーは100gあたり77kcal、白子にいたっては100gあたり62kcalしかありません。このようにカロリーが少なく、かつ必要な栄養素が取れる鱈(たら)は、ダイエットに最適な魚です。

今が旬のタラはダイエットにもいいので積極的に摂りたいですね。

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