カリフラワーの栄養と効果。
カリフラワーとブロッコリーに似ていますが、色の違いだけなのでしょうか?今回はカリフラワーの栄養と効果について纏めました。
はじめに
白いブーケのような野菜「カリフラワー」は、独特の歯ごたえがありクセのない味わいです。付け合わせやスープ、煮込み料理などさまざまな料理に使えます。最近はオレンジ色や紫色のものも出回っていて、食卓を美しく彩りたいときに活躍してくれます。一般的なカリフラワーは白色ですが、じつはカリフラワーは日光を浴びると黄色っぽくなります。お店に並んでいるものは、外葉を内側に折り込んで白い部分(頂花蕾)を覆い、日に当たらないよう栽培されているので変色しないのです。
ブロッコリーとカリフラワーの違い
ブロッコリーとカリフラワーは、同じアブラナ科の野菜でキャベツの仲間。花のつぼみの部分を食べるということが共通しています。実はカリフラワーはブロッコリーが突然変異したものといわれていて、品種改良され、現在カリフラワーとして栽培されています。栄養価の違いでは、カリフラワーにはカリウムやビタミンCが多く含まれ、ブロッコリーにはβ-カロテンや葉酸、ビタミンCが多く含まれます。ブロッコリーのほうがビタミンCの含有量は多いですが、カリフラワーは加熱によるビタミンCの損失が少ないとされています。
栄養と効果
①カリウム
ミネラルのひとつであるカリウムは、カリフラワー100gあたりに410mg含まれています。カリウムは細胞内に存在し、浸透圧の維持や水分の保持といったはたらきがあります。ナトリウムの排泄を促進する作用があるため、塩分(ナトリウム)の摂取量が気になるときは、カリウムを含む野菜や果物を積極的に摂り入れるのがおすすめです。
②鉄
貧血対策に役立つ鉄。カリフラワーには、100gあたり0.6mg含まれています。鉄は体内でおもに赤血球を作るヘモグロビンの材料となり、全身への酸素運搬にかかわっています。そのため、鉄が不足すると酸素が十分に行き渡らなくなり、貧血症状をおぼえることが。植物性食品に含まれる非ヘム鉄は、ビタミンCや動物性たんぱく質と一緒に摂ると吸収率がアップします。
③ビタミンC
水溶性の成分であるビタミンCは、カリフラワー100gあたりに81mg含まれています。ビタミンCはコラーゲンの生成に不可欠で、皮膚や粘膜の健康維持にかかわるビタミンです。疲労や睡眠不足など、ストレスの多い人ほど必要量が増します。体内では合成できず、水溶性の成分のため、意識して食事から摂取しましょう。
④食物繊維
野菜類に多く含まれる食物繊維。カリフラワーには、100gあたり2.9g含まれています。食物繊維には水溶性と不溶性の2種類がありますが、カリフラワーは不溶性食物繊維を多く含んでいます。便のかさを増やし、腸を刺激することでスムーズな排便を促す不溶性食物繊維は、便秘対策に役立ちます。
寒い時期が旬のカリフラワーですが、サラダ、炒め物、煮物、スープ、和え物、オーブン料理、ピクルスなど色々と料理の幅も広いのでおススメ食材です。
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