「火傷」の重さは面積や深さで変わる!

「火傷」は、熱エネルギーによる皮膚のダメージですが、からだ全体の何割が火傷したか、皮膚の表面だけか、皮膚の深いところまで影響を受けているのか、つまりその火傷の面積と深さによって軽症と重症に分けられます。ただ、面積や深さが大したことなくても、気道と呼ばれる空気の通り道がやけどをすると命にかかわることもあり、手や陰部など特殊な部位のやけどは場合によっては治りにくいケースもあります。

「火傷」の応急処置

「火傷」したら、まずは冷やして、熱のダメージを和らげましょう。一番手軽で効果的なのが、水道水で冷やす方法になります。程度にもよりますが、5分から30分ほど冷やし、そのあとすぐに近くの医療機関で治療してもらうのがベストです。もし、そばに水道水がなければ、冷水に浸したガーゼや薄いタオルを患部に当てて対応しましょう。

氷や氷のうを使用する場合、直接患部にあてると皮膚が冷えすぎてしまい、凍傷をおこす事もあるので注意しましょう。また市販のクーリングスプレーや冷却スプレーなどは、火傷を治すものではないので使用しない方が良いでしょう。

「低温火傷」を甘くみない!

湯たんぽや使い捨てカイロに長時間接触していたり、暖房便座にずっと座り続けていると、「低温火傷」になることがあります。最近では床暖房で低温火傷になる方も多いようです。低温火傷は皮膚の深いところまでダメージを受けているにもかかわらず、通常の火傷と違い、見た目(皮膚の表面)が軽症に見え、時には気がつかないこともあるようです。

このため、低温火傷を甘くみて放っておくと、水ぶくれが生じたり、皮膚がただれて細胞がこわれるなど、徐々に症状が現れだします。気がついた時にはすでに火傷がかなり進行している場合が多く、治療が長引いたり、手術を要することもあるそうなので注意しましょう。

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