インフルエンザとは

インフルエンザは、インフルエンザウイルスがのどや気管支、肺で感染・増殖することによって発症する病気です。
インフルエンザの発症者は0~9歳の小児が約半数を占めているのに対し、インフルエンザによる死亡者は65歳以上の高齢者が大部分を占めているといわれています。
風邪と間違われやすいインフルエンザですが、風邪に比べて高熱が出て、のどの痛みだけでなく、関節痛や筋肉痛を伴います。
さらに風邪の場合ゆっくり症状が出てくるのに対して、インフルエンザは急激に症状が出てきます。症状が出る部位も局所的ではなく、全身に倦怠感が現れるのも特徴です。
潜伏期間は1~4日(平均2日)で多くの場合1週間程度で治りますが、乳幼児や高齢者、基礎疾患を持つ方の中には、肺炎を併発したり、基礎疾患の悪化を招く場合があります。

インフルエンザと風邪の違い

通常「風邪」と呼ばれているのは、急性の上気道の炎症です。
様々な菌やウイルス(ライノウイルスやコロナウイルスなど)によって起こります。よほど健康に自信のあるかたでなければ、通常の風邪は一年に数回程度かかってもおかしくありません。流行する時期は冬がピークになりますが、夏風邪など気候の変化や冷えをきっかけに、一年を通して風邪をひく可能性があります。
風邪を引き起こす菌やウイルスは多くの種類があるので、症状は病原菌によって異なります。ただ多くの場合、発症はインフルエンザに比べて穏やか、熱の上がり方も緩やかで、だいたい37℃から38℃台の前半くらいまでにとどまることが多いようです。
【風邪の主な症状】
・鼻水
・のどの痛み
・咳
・発熱
・頭痛
・消化器症状
などが挙げられます。

インフルエンザはインフルエンザウイルスによって感染する病気です。
【インフルエンザの病状の進行】
1.インフルエンザウイルスに感染
2.約1~2日間の潜伏期間
3.突然、38℃を超える高熱や関節痛、全身の筋肉痛などの重い症状があらわれる

【インフルエンザの主な症状】
・いきなり高熱が出る
・悪寒や倦怠感が強い
・呼吸器の症状
・咳が出て痰がからむ(重い場合は呼吸困難などに陥る)
・下痢や腹痛
・食欲不振
・関節痛、筋肉痛
などがあります。

インフルエンザの予防

1 やはり、流行前にインフルエンザ予防接種を受ける。
 重症化を防ぐために予防接種は有効とされています。
2 インフルエンザの感染経路は、咳やくしゃみの際に口から発生するしぶきによる飛沫感染です。飛沫を浴びないようにすれば、感染する機会は減少します。
そのために、咳やくしゃみが出るときは、できるだけマスクをしましょう。
とっさの咳やくしゃみの際に、マスクがない場合には、ティッシュや腕の内側で口と鼻を多い、顔を他の人に向けないようにしましょう。
鼻汁、痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗いましょう。
3 外出後の手洗いも重要です。
流水、石鹸による手洗いは、手指についたインフルエンザウイルスを除去するために有効です。インフルエンザウイルスはアルコールによる消毒も効果が高いです。
4 空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。加湿器などを使って適度な湿度を保つことも効果的です。
5 身体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスの取れた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。

なかなか完全に防ぐことは難しいとは思いますが、手洗いや保湿をして
かからないようにする努力も必要ですね。

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