心地よい「お風呂」!お湯の温度の違いを知って、上手に使い分けよう!
「お風呂」につかると疲れが取れ、カラダも温まって心地よいですよね。そんな「お風呂」には当然良い効果がたくさんあります。
お風呂が気持ちいのは「温熱作用」のおかげ!
「お風呂」のカラダへの効果として挙げられるのが「温熱作用」。温かいお湯につかるとカラダの表面温度が上がります。血液はカラダの表面近くで温められ、それが全身を巡ることでカラダ全体が温まります。さらに血管も広がり、全身の血の巡りが良くなります。
こうなると、血液によってカラダの隅々まで酸素や栄養分が運ばれることになり、カラダにたまっていた老廃物や二酸化炭素は体外に排出されます。つまり新陳代謝が活発になり、カラダがリフレッシュします。お風呂に入ると疲れが取れ、すっきりするのはこうした作用によるものと考えられています。
また、カラダが温まることで筋肉が緩み、関節の緊張が和らいでいきます。つまりお風呂にゆっくりつかると、筋肉の緊張が和らぎ、肩こり、慢性の腰痛、関節痛など、痛みの緩和が期待できるんです。
ちなみに「温熱作用」は、実はお湯の温度によってカラダへの影響が変化し、42℃より高いか、低いかで体の反応が大きく変わってくるそうです。
夜寝る前は40℃?朝起きたら42℃?
人の体には「自律神経」という神経があり、この神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つの神経で成り立ち、普段はこの2つの神経がバランスを取って人の健康を維持しています。「交感神経」は心身を興奮状態に、「副交感神経」はリラックス状態にする神経ですが、実はこの二つの神経は、お湯の温度によって反応が変わってきます。
お湯の温度が42℃以上の熱いお湯に入ると「交感神経」が高ぶり、興奮状態になるため、血圧は上がり、脈は早まり、汗をかき、筋肉は硬直します。また、逆に胃腸の動きは止まってしまいます。
一方、40℃程度のぬる湯につかると、「副交感神経」が刺激されて心身がリラックスし、血圧は下がり、脈はゆっくり、汗もかかず、筋肉もゆるみます。胃腸は活発に動き、消化がよくなります。
わずかなお湯の温度の違いによってカラダの反応は正反対。この違いを利用すると、「40℃程度のぬる湯」は、心臓など身体への負担が少なく、夜寝る前にゆっくりつかることでリラックスできてよい眠りにつながることが分かります。逆に朝の仕事前には、「42℃以上の熱めのお風呂」やシャワーをさっと浴びるのは身も心もシャキッとして理にかなっているようです。
42℃以上のお風呂は美容にも健康にも良い?危険性も?!
ここ最近、注目されているのは「ヒート・ショック・プロテイン入浴」で、42℃以上の「お風呂」に10分浸かることで、人が本来持っている自己回復力を高める「ヒート・ショック・プロテイン」が働き、細胞が若返るそうで、女性の間で話題になっているようですね。
また、42℃以上のお風呂は、ガンにも効果的だそうです。「お風呂」の温度が39度で悪性細胞は衰え始め、42度で癌細胞を死滅させることが出来るようです。
とはいえ、42度以上のお風呂に10分間入ると血液が固まってしまう危険があり、心筋梗塞の危険性もあるそうですから、注意が必要ですね。
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