ハロウィンが日本文化に定着してはや数年。
現在はイースターが、テーマパークでイベントなど行い、徐々に日本文化へ定着しつつあります。

ハロウィン→イースターときている海外のお祭り文化ですが、私の独断と偏見で次に来るのは、ワルプルギスの夜だと思っています。

日本には全く馴染みのないワルプルギスの夜を少し紹介していきます。

4月30日がワルプルギスの夜

ワルプルギスの夜とは、4月30日もしくは5月1日に中欧や北欧で行われる行事で、古代ケルトの春の祭りの前夜に魔女たちがサバトを開く(場所はドイツではブロッケン山)という言い伝えから生まれたものです。

ワルプルギスの由来はイングランド七王国のウェセックスの聖ワルプルガだとされています。
北欧ではこの祭りは主神オーディンがルーン文字の知識を得るために一度死んだ事を記念するもので、死者と生者の境が弱くなる時間とされています。
篝火で生者の間を歩き回る死者と無秩序な魂を追い払い、光と太陽が戻るメーデーを祝う事に繋がるとされます。
ドイツでは復活祭の篝火と重ね合わされます。

歴史的なヴァルプルギスの夜は、キリスト教到来以前の異教の春の風習にちなんでいる。
ノース人の風習では、ヴァルプルギスの夜は『死者を囲い込むもの』とされていた。
北欧神話の主神オーディンがルーン文字の知識を得るために死んだことを記念するもので、その夜は死者と生者との境が弱くなる時間だといわれる。
かがり火は、生者の間を歩き回るといわれる死者と無秩序な魂を追い払うためにたかれ、光と太陽が戻るメーデー(5月1日)を祝うことにつながる。

ワルプルガの聖なる日が同じ日に移動されたことにより、彼女の名前が祝祭と結びついたのである。
ヴァイキングたちが春を祝った風習がヨーロッパに広まることでワルプルガは同じ方法で讃えられ、2つの記念日がともに混じり合い、ヴァルプルギスの夜の祭りとして成立していった。
5月を祝う祭りは今も「五月祭」(メイフェア)としてヨーロッパに残っている。

ワルプルギスの夜はどんなことをするのか

5月最初の日は、皆が楽しみ騒ぐ日である。
市場で家族連れは春の最初の日と夏の到来を祝う。
風船が街頭を飾り、人々は屋外でその年最初のビールを味わう。
道化や仮面を被った人々なども繰り出し、色とりどりの吹き流しや、太陽に溢れ、おかしく馬鹿げた日なのである。
その様子も各国では違うみたいなので、少し紹介していきます。

●ドイツ
ドイツのワルプルギスの夜は、4月30日の日没から5月1日未明にかけての夜を指し、伝えられるところによれば、魔女たちがブロッケン山で大規模な祭りを催して、春の到来を待つという行事のようです。

●スウェーデン
スウェーデンのワルプルギスの夜は、祝日の一つで、ユールや夏至祭に匹敵する祭りである。
様式は地方や都市によって様々な違いがある。
スウェーデンの伝統的な様式の一つでは、大きなかがり火を焚く。これはスヴェアランドで確立した風習で、18世紀の間にウップランド地方で始まったものである。
国中に最も広まった伝統は、おそらく春の歌を歌うことのようです。

●フィンランド
フィンランドのワルプルギスの夜、大晦日と夏至祭に次ぐ大規模なカーニヴァル風の祝祭で、フィンランド各地の市街で行われている。
祭りでは、よく発泡ワインとその他のアルコール飲料が大量に消費されます。
フィンランドでは、多くの人々にとって春の始まりを意味するみたいです。

日本での定着はあるか

ワルプルギスの夜の由来を考えると日本文化とは無関係な感じがしますが、ハロウィンやイースターの由来も間違いなく日本とはあまり関係ない由来ですので、今後はどうなるかわかりません。

ワルプルギスの夜の日付を考えると、ゴールデンウィークと合致しているので、うまく利用すれば大規模なイベントが行えるような気もしてきています。
数年後日本でもワルプルギスの夜が日本で定着しているかもわかりませんね。

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