大好きな人が多いけれど、タピオカって何?

タピオカの原料は「キャッサバ」という南米原産のイモの一種です。タピオカは、キャッサバの根茎から製造されたデンプンのこと。なぜ、キャッサバデンプンを「タピオカ」と呼ぶのかと言えば、デンプンの製造法をブラジルの先住民のトゥピ語で「tipi’óka」と呼ぶことに由来します。

キャッサバデンプンは、ライスヌードルや冷凍うどん、もちもちした食感のパン「ポンデケージョ」やお菓子の材料などにも使用されます。

日本でなじみのタピオカの食べ方と言えば、そう「タピオカティー」ですよね。タピオカティーは、ミルクティーに大粒のタピオカパールを入れた台湾発祥の飲み物。この「タピオカパール」は、糊化させたタピオカを容器に入れ、回転させながら雪だるま式に球状に加工し、乾燥させたもので、煮戻して使います。

通常、煮戻したタピオカは透明~半透明ですが、タピオカティーに入っているタピオカの多くは黒色です。これはカラメルなどで着色しており、黒のほかにも色とりどりのタピオカも販売されています

タピオカにはどんな栄養素が含まれているの?

あまり栄養がありそうに見えないタピオカですが、どんな栄養効果があるのでしょう。
タピオカはイモのデンプンですから、主成分は炭水化物です。炭水化物は体を動かすエネルギー源となります。
乾燥させたタピオカパールは、100gあたり346Kcalもあり、ごはん(100gあたり、168Kcal)よりも高カロリーです。ゆでると炭水化物がゆで汁のなかに流出するため、カロリーは下がりますが、甘いミルクティーなどと食べると、やはり高カロリーな飲み物と言えます。

その一方で、タピオカはグルテンを含まない「グルテンフリー」の食材で、ダイエット向きの食材とも言われています。
〈グルテンフリー・ダイエットとは〉
小麦粉などに含まれるグルテンを除去した食事を摂ることで、体質改善を行うこと。グルテンに含まれるアミロペクチンは、血糖値を急上昇させる作用があります。血糖値が急に高まると、インスリンが分泌され、脂肪が蓄えられやすくなります。タピオカのようにグルテンフリーの食事を摂ることで、血糖値の上昇を抑える効果に期待が持てます

タピオカのカロリーが高い?ダイエットに不向き?

タピオカは茹でてからドリンクなどにいれて食べられます。そしてタピオカ(茹で)のカロリーは62kcal(/100g)。
1杯のタピオカドリンクに入っているタピオカ(茹で)は約30gなので、タピオカドリンク1杯あたりのタピオカだけのカロリー約19kcalということになります。
乾燥した状態で考えると高カロリーですが、食べるのは加水した状態のものなのでそこまでカロリーが高いわけではないのがわかります。

また、タピオカはとても腹持ちの良い食べ物です。もちろん過剰な食べ過ぎは禁物ですが、おやつとして摂取することで夕食の量を減らし、ダイエットに活用したという方も多いです。
タピオカはもちもち食感のため、よく噛むことで少量でも満腹感を得ることができるので、たしかにダイエットに向いた食材です。ダイエット目的でタピオカを食べるときにはぜひよく噛んで食べてみてくださいね♪
またダイエットにタピオカを活用したいという方は、ドリンクの種類に注意が必要です。
甘いミルクティーやフルーツジュースは高カロリーの場合が多いので、ストレートティーなど砂糖が含まれていないものがおすすめです

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