
意外と知らないカバの生態
目と耳と鼻の穴が顔の上側にあるため、体が水中にあっても目と鼻だけを水面に出して呼吸することができます。泳ぎも潜水も得意で、6分間ほど潜っていることもできるそう。また出産も水中で行なわれ、子どもは水中で乳を飲みます。
はじめに
動物園の人気者といえばパンダやゾウやキリンですね。
特徴がある動物の方が人気者な感じもしますね。
今回紹介するカバも大きな口が特徴的ですね。
しかし、カバってどんな動物なのかまではわからないですよね。
今回はそんなカバについて少し紹介したいと思います。
カバの特徴
カバとは、「哺乳網・偶蹄目・カバ科」の動物で、アフリカのサハラ砂漠以南の湖や河、沼に生息しています。目と耳と鼻の穴が顔の上側にあるため、体が水中にあっても目と鼻だけを水面に出して呼吸することができます。泳ぎも潜水も得意で、6分間ほど潜っていることもできるそう。また出産も水中で行なわれ、子どもは水中で乳を飲みます。
◆体の大きさ
体長約3.5~4m、体重2~3t
◆カバの生活
水辺に5~15頭、ときには30頭ほどの群れをつくり暮らし、夜行性で日中は水中ですごし、夜になると陸に上がり草などを食べます。
◆「鼻・目・耳」の位置と「皮膚」に注目
180度近く開く口も個性的ですが、「鼻・目・耳」が水上に出やすいように頭の上に一直線についているのがカバの最大の特徴でしょう。同じカバの仲間で、世界三大珍獣のひとつとされる「コビトカバ」は、カバの原始の姿と言われますが、このコビトカバは、出産も哺乳も陸上で行なうからか、耳も目も横についています。コビトカバは発見から歴史が浅いのではっきりとしたことはわかっていませんが、カバの進化の過程で、鼻・目・耳が頭の上に一直線につくようになったのかもしれません。
そしてもうひとつ大きな特徴が、動物の多くは、皮膚が体毛で覆われていますが、カバにはそれがないことです。
赤い汗をかく!?
動物園などで、カバの全身から赤い液体が分泌されているのを見たことがあるのではないでしょうか。「カバは赤い汗をかく」なんて話を耳にしたことがある方もいるかもしれません。
実はあの液体は、汗ではありません。汗は体温調節のために汗腺から分泌されるものですが、そもそも彼らの体には汗腺がないのです。
カバが分泌しているのは、皮膚を紫外線から守るアルカリ性の粘液。いわばローションのようなもので、皮膚の表面を保護しています。
血のような赤い色をしているのは、赤の色素が紫外線を通過させにくい性質を持っているから。さらにこの粘液には細菌の増殖を妨げる効果のある成分も含まれていて、傷などが化膿することも防いでいるそうです。
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