秋から旬を迎える「レンコン」

秋から冬にかけて旬を迎える「レンコン」。漢字で“蓮根”と書きますが、蓮の根ではありません。じゃがいもと同じ土の中に伸びる茎である地下茎です。これからが旬の根菜で、秋のレンコンは柔らかく、冬のレンコンは甘く粘りが出るそうです。

「レンコン」はビタミンCが豊富で、その量はレモンの1.5倍といわれています。ビタミンCは体内で作ることのできない栄養素で、コラーゲンの合成には欠かせないものなので食事から補う必要があります。

そんなビタミンCはメラニンの生成を抑え、しみやそばかすを予防する効能があります。同時に免疫力を高める効果があり、風邪やがんの予防にも期待できます。

「レンコン」にはタンニンと呼ばれる栄養素を含んでいて、意外ですが、これはポリフェノールの一種なんです。レンコンを切った時に黒く変色するのは、ポリフェノールがたっぷり含まれている証拠なんだそうです。

タンニンは抗酸化作用や殺菌作用、止血や鎮痛作用などに効果があります。また、タンニンには下痢の緩和や改善などの効果も報告されています。

免疫力アップで風邪予防!

これからの時期に心配な風邪は、鼻やのどの粘膜がウイルスに感染することで発症しますが、ビタミンCの抗酸化作用と皮膚粘膜を強化する免疫力アップの効果に加え、タンニンの抗酸化作用で風邪になりにくい体にすることができます。

高血圧の予防や、むくみ解消効果も!

カラダに必要なミネラルの1つ、カリウムが豊富な「レンコン」。カリウムはナトリウムの排出を促して血圧の上昇を緩やかにして、高血圧やむくみを予防する効能があります。また、カリウムは筋肉の収縮をよくする作用があるので、不足すると痙攣などを引き起こすことがあります。しっかり補ってカラダの調子を整えましょう。

ちなみにカリウムを多く含む食品はレンコン意外に、アボカド、ほうれん草、梅干し、納豆などがあります。

便秘や大腸がんの予防に!

「レンコン」に含まれる食物繊維は水に溶けにくい不溶性の食物繊維です。不溶性食物繊維は、腸内の運動を盛んにして便通を促す作用があるため、便秘の予防に効能があります。これにより腸内の発がん物質も一緒に排泄するので、大腸がんの予防にも効能があります。

また、食物繊維にはコレステロールの吸収を抑制する効果、急激な血糖値の上昇を抑える働きなどもあります。

縁起のいい「レンコン」を食べよう!

栄誉豊富で美味しい「レンコン」。穴が空いていていることから、先を見通せるという意味合いで縁起物とされています。ぜひ今が旬の「レンコン」を食卓に取り入れてみましょう!

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