はじめに

日本では、梨をそのままおやつや食後のデザートとして食べるのが一般的ですが、欧米ではサラダに入れたり、砂糖煮にして食後のデザートに多く使われます。一方で、古くは疲労回復、あるいは便秘解消、咳、痰に効果があると言われ、梨は漢方薬として民間療法に使われてきた果物なんだそうです。梨は8月がはしりの時期で、旬は9月と1年の中でももっとも暑い時期です。梨は約90%を水分が占めます。梨を食べることで、失われた水分を補充し、更にさわやかな酸味の果汁には、リンゴ酸とクエン酸などが含まれ、夏バテなどの疲労回復に役立つそうです。梨にはその他にも栄養や効果があるので、みていきましょう。

栄養と効果

① ソルビトール
ソルビトールは果糖の一種。このソルビトールには整腸作用があります。また、通常の糖類と比較して、低カロリーでかつ虫歯になりにくいといった特徴もある。メリットの多いソルビトールだが、たくさんの量を一度に摂取した場合に、下痢を起こすといったデメリットもあるので注意が必要。ちなみに、このソルビトールを最も多く含む果物がこの梨なんだそうです。

② アスパラギン酸
体内のタンパク質合成・エネルギー代謝の促進などの効果が期待できます。

③ タンニン、ポリフェノール
タンニン、ポリフェノールは体内の抗酸化作用が期待出来るため、生活習慣病の予防にも役立ちます。

④ カリウム
カリウムには血圧抑制・体内の余分な塩分排出がある。また、解熱作用も期待出来るので、夏バテや夏風邪に最適なんです。

その他にも、利尿作用(むくみ解消・二日酔いの軽減)や、呼吸器系の炎症を抑える(せきや痰・のどの痛みの軽減)効果があるそうです。

保存方法

①冷蔵保存
1. キッチンペーパーや新聞紙などで包む
2. ポリ袋や保存用袋に入れる
3. 軸を下にして(お尻を上にして)冷蔵庫の野菜室で保存

ポイント
・定期的に袋の中の状態を確認し、こまめにキッチンペーパーや新聞紙を取り替える。
・梨は、軸の部分を下にして保存することで梨自体の呼吸が抑えられ、劣化が緩やかになると言われています。

②冷蔵保存
1. 綺麗に洗い、軸や芯を取る。
2. しっかりと水気を拭き取る。
3. 食べやすい大きさにカットする。
4. 冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存する。

ポイント
・和梨の場合も洋ナシの場合も冷凍保存方法は同じです。洋ナシの場合は、皮付きのまま半分にカットし、ラップで包んでから冷凍保存するのもおすすめです。
・水分を残したまま冷凍すると傷んでしまいますので、きちんと水気を拭き取る。
・解凍するとシャリシャリとした食感は失われるので、半解凍で食べるか、ミキサーにかけてスムージーなどにするのがおすすめです。

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