身体を蝕む「酸化」

老化物質の一つである活性酸素は、本来、体内に侵入した悪い菌やウイルスを、酸化する力によって殺す役割を持っています。この活性酸素は不必要に増えないよう、体が抗酸化作用を備えていますが、加齢につれて、この作用は低下してしまいます。

これにより活性酸素が増えすぎると、守るべき細胞や遺伝子に対しても「酸化」という悪影響を及ぼし、糖尿病、高血圧、動脈硬化などの様々な病気の発症につながります。

老化を促す「糖化」

酸化に加えて、近年取り上げられることが多い「糖化」もまた、老化を促すものです。「糖化」は、体内のタンパク質がブドウ糖と結合し、“AGE(Advanced Glycation End Products 終末糖化産物)”がつくられる反応です。

“AGE”は加齢に伴って蓄積する老化を促す物質で、シワやシミだけでなく、病気のもとになってしまいます。体内にAGEが蓄積されると、血管が傷み、心筋梗塞や脳梗塞などが助長されます。骨折しやすくなる骨粗鬆症や筋力低下を招いたり、白内障にもつながります。さらにアルツハイマー病との関連も指摘されています。

「酸化」も「糖化」もどちらも防ごう!

AGEをつくる「糖化」と、活性酸素による「酸化」は、互いに増やしあう厄介な存在ですから、生活改善をして、アンチエイジングに取り組みましょう。

身体を「酸化」から守るためには、活性酸素を増やさないことが大切です。アルコールの飲みすぎ、運動不足、喫煙など、また精神的ストレスも、よくないといわれていますので、改善したいところです。

「糖化」は、その言葉からもわかる通り、血糖値が高いとより進行し、AGEが増えます。このため、血糖値を上げすぎない食生活や食後の適度な運動が大切です。ちなみに加熱調理された食べ物にはAGEそのものが含まれているそうで、AGEの蓄積防止には、ビタミンB1(キノコなど)やB6(マグロ、カツオ、ニンニクなど)がよいとされています。改善には、生活習慣を見直すことからになります。

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大河原奈々未

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