はじめに

秋といえばさつまいもを連想する方も少なくはないのでしょうか?中央アメリカが原産地といわれ、日本では江戸時代から栽培されてきたそうです。関東地方では黄色い果肉の「紅あずま」、西日本では上品な甘さの「鳴門金時」が代表的な品種。ほかにも、種子島特産でねっとりした食感の「安納芋」など、さまざまな品種が生産されています。 NASAに宇宙食として研究され準完全食品と言われるほど「美容・健康」に効果的な食材であり、また2017年に韓国発の「コグマダイエット」として、さつまいもを主食にしたダイエットが若い女性の間でもブームになったこともあり、「健康や美容に効果がある」と再注目されている食品なんです。今回はさつまいもの栄養と効果を見ていきます。

栄養と効果

① 食物繊維
肌は腸の健康状態とも密接に関連しているので、腸内環境を整えることはとても重要です。さつまいもには2つの食物繊維が入っています。水に溶ける水溶性食物繊維と水には溶けない不溶性食物繊維です。水溶性食物繊維は余剰な糖質や脂質をキャッチし、不溶性食物繊維はそれを排出してくれます。この2つの役割でお腹の中を美しくしてくれます。

② ビタミンB1
さつまいもに含まれるビタミンB1は脳にとってのエネルギー源であるブドウ糖をエネルギーに変換するときに欠かせない栄養素です。ビタミンB1が不足すると疲労感や食欲の低下を引き起こし、ストレスを感じやすくなってしまいます。

③ ビタミンC
ビタミンCは肌のシミ対策や炎症に効果的と言われる栄養素です。さつまいもに含まれるビタミンCはリンゴの約5倍含まれており、ビタミンEを同時に摂取することでより美肌効果を発揮すると言われています。美肌を作るためには、単純にスキンケアだけではなく、食生活を改善することも一つの方法です。

④ ポリフェノール
さつまいもに含まれるポリフェノールやビタミンC等は抗酸化作用があります。抗酸化作用とは細胞の酸化を抑えることを言います。細胞を酸化から守ることで、体の中から美しくなり元気な体づくりをサポートしてくれます。

⑤ カリウム
さつまいもに含まれるカリウムは米飯の18倍含まれています。このカリウムとは余分なナトリウムを体外に排出してくれるので、むくみ対策に有効的です。むくみ対策の習慣としては温かいものを食べるようにして、体を冷やさないことが基本です。なので、温かいミルクと一緒にさつまいもラテなどにするとよりむくみの改善が期待できるそうです。

⑥ ビタミンE
ビタミンEには抗酸化作用があり、体内の糖質の酸化を防ぐ効果があります。糖質の酸化を防ぐ効果によって細胞膜の酸化による老化を防ぎ、血液中のLDLコレステロールの動脈硬化などの生活習慣病の予防効果にもなります。

さつまいも選び方〜保存方法

①選び方
皮の色が鮮やかでムラがなく、ふっくらとした形のもの。持ってみて、ずしりと重みがあるものがよいでしょう。ひげ根の跡が多く、均一に並んでいるものを選びましょう。ひげ根が生えたままのものは、繊維が多く筋っぽい場合が多いので、避けた方がいいそうです。甘さをチェックするには、軸の部分を見てみましょう。軸から蜜が出ていたら、完熟して甘みが増しています。また、切ったときに切り口から蜜の跡が出ているものは糖度が高い証拠です。

②保存方法
1本ずつキッチンペーパーに包んでから新聞紙に包み、ビニール袋に入れて風通しの良い冷暗所で常温保存します。保存の目安は夏季を除き6カ月のようです。気温が高い場合(12℃以上)は冷蔵室へ。ただし、温度が低すぎると甘みが薄れるので、なるべく冷蔵保存は避けましょう。

さつまいもが準完全食品と言われる所以が分かったかと思います。色々な加熱の仕方がありますが、さつまいもはやはり、焼くのが基本です。また、さつまいもにはいろいろな栄養素が詰まっていますが、食物繊維やヤラピンといった栄養素の多くは皮の近くに多く含まれます。つまり、皮ごと食べることによってさつまいもの栄養価を無駄なくとることができ、体の中から美しくしてくれる効果を得やすくなります。さつまいもは皮ごと焼いて食べましょう。

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