実は全くの別物!「疲れ目」と「眼精疲労」ってどう違うの?
「疲れ目」と「眼精疲労」、呼び方が違うだけで、全く同じものと思っていましたが、実は全くの別物なんです。その違いを知っておきましょう。
「疲れ目」と「眼精疲労」は全くの別物!
「疲れ目」と「眼精疲労」、文字的には目の疲労ということで、同じものと思われがちですが、実は全く別物なんです。簡単に言うと、「疲れ目」を放置し、悪化した状態や継続的に疲れ目が続く状態のことを「眼精疲労」と呼びます。
現代人は、パソコン・スマートフォン・テレビ・漫画・本や雑誌など、目から入ってくる情報に溢れています。特にスマートフォンの普及により、仕事だけでなくプライベートでも液晶画面に向き合う時間が増え、目にかかる負担の増加は計り知れないものになっています。
また、夜型の生活や不規則な生活を送る人が増えていることも問題です。本来、日中に酷使した目を休める時間である睡眠の時間が大幅に削られてしまっているので、目の疲労は溜まる一方なんだそうです。
「疲れ目」とは
「疲れ目」とは、目を使いすぎたことによる“一時的な目の疲れ”のことです。症状が目だけに現れることも特徴で、具体的には 目の痛み、目の渇き、視力の低下、ピントが合わせづらくなる、目を開けにくくなる などが挙げられます。疲れ目であれば一晩ぐっすり眠ったり、十分な休息をとることで症状は解消されます。
「疲れ目」の原因で特に最近多くなってきたのは、長時間のパソコンやスマートフォンの利用です。パソコンやスマートフォンの画面を長時間同じ姿勢、同じ距離で見ていると、目の周りの筋肉が固まったまま疲労し、フリーズしてしまいます。するとそれ以外の距離にピントをあわせようとしても合いにくくなったり、ぼやけたりする症状につながります。他にも、メガネやコンタクトレンズが合っていない場合や、老眼が始まってきた時にも、疲れ目が起こりやすくなります。
「眼精疲労」とは
「眼精疲労」は、目を使いすぎたときだけでなく、常に現れている症状です。目だけに限らず、症状が全身に現れるのも特徴です。
具体的な症状に、肩こり、頭痛、不眠、吐き気、食欲不振などが挙げられ、症状は疲れ目と全くの別物になります。さらに眼精疲労が悪化すると自律神経にも影響が出て、ストレスにより、抑うつ・不安感などの症状が現れることがあります。眼精疲労になるとたっぷり睡眠をとっても、目の痛みや頭痛・肩こりなどの症状が翌日以降も残ったり、一時的に回復してもすぐに症状がぶり返したりするそうです。
「眼精疲労」の原因として、疲れ目の症状を感じていても十分に休息を取らないことです。継続的に疲れ目を感じる状況にある場合に、疲れ目が眼精疲労に進展します。また、それほど目を酷使しているわけでもないのに目の疲れを感じる場合は、精神的なストレスが原因かもしれません。ストレスにより自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが悪くなると、血液の流れが悪くなったり、目を保護している涙の分泌量が少なくなったりして、眼精疲労になることもあります。他にも、風邪や病気で体力が低下している時も、眼精疲労の症状があらわれる時があります。
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