最近はTVでもお笑い番組が多いですね。若者のテレビばなれを良く耳にします。YouTubeの勢いがいつまで続くのかは分かりませんが、やはり面白いのはプロの芸人さんの漫才やコント、フリートークだと私は思います。医学の分野では笑いの効果に着目した研究が進み、さまざまな病気の予防や改善に役立つことが科学的にも証明されてきているそうです。ストレスの多い現代では笑う機会も減少しています。ストレス解消のためにも意識的に笑うことを日常に取り入れていく事が大切なようです。

笑う事が苦手な方へ

笑う事も慣れがあるようで、普段からあまり笑わなかったり、苦手な方はトレーニングが必要なそうです。どんなトレーニングがあるのかみていきましょう。

①表情筋をほぐす
人の顔には表情筋という筋肉があり、この筋肉をほぐすことで笑いやすくなります。口を「あ・い・う・え・お」とゆっくり大きく開けてみたり、鼻の下をぐーっと伸ばしてみたり、顔全体の筋肉を自由に大きく動かします。毎日繰り返していれば、だんだん笑いやすい表情になってくるそうです。

② お笑いのテレビ番組や落語を聞く
普段あまりテレビを見ない人でも、娯楽番組や落語などを見てみましょう。
そして、面白い時には遠慮せず、声に出して大笑いする事が効果的です。

③ 大笑い
思い出し笑いでも作り笑いでも良いので、とりあえずお腹がよじれる程の大笑いを1分間続けてみましょう。これは少し難易度が高いかもしれませんが、笑うきっかけを作るトレーニングです。

笑うことでの健康効果

①脳の活性化
笑うと腹式呼吸になり、大量の酸素を消費します。笑った時の酸素摂取量は、1回の深呼吸の約2倍、通常の呼吸の約3~4倍になるそうです。ストレスを受けると脳は興奮状態になり、酸素をどんどん消費して脳細胞が酸素不足になり、働きが低下していきます。そこで笑うことにより、大量の酸素が取り込まれ、細胞が活発化して働きが上昇します。

② 免疫力アップ
笑うと「NK(ナチュラルキラー)細胞」が活性化されます。
このNK細胞は白血球の一種で、がん細胞や細菌に感染した細胞を死滅させる力があります。つまり、笑うと免疫力が高まり、さまざまな病気に対して強い体ができるのです。

③ 自律神経のバランス調整
ストレスが高まると交感神経が優位になり、ストレスホルモンの分泌が増え、脳の温度が上がってしまいます。笑うと副交感神経が優位になり、ストレスホルモンの分泌が減少し、脳の温度が下がります。笑っている時は、この2つの神経がバランス良く働いている状態になります。

健康面以外での効果

① しわの効果
愛想笑いばかりしているとゆがんだ表情になります。笑顔の表情は、心から笑う時には左右対称に動きますが、心を押し殺した笑いだと非対称に動きます。繰り返していると、しわも非対称となってしまい顔がゆがんで見えるそうです。

② 顔面フィードバック
笑顔を意図的に作ると、なぜか気分も楽しくなります。顔の筋肉の動きが脳へフィードバックされ、楽しい表情になります。つまり、表情が感情を作ります。

③ 伝染効果
落語のビデオに笑い声を録音しておくと、つられて笑いやすくなります。逆に組織のトップがいつも苦虫を噛み潰したような表情をしていると、部下もほとんど笑わなくなります。

今回は笑うことでの効果をまとめました。笑う門には福来たるということわざがありますが、日常では笑ってる方が印象もいいですし、周りにもいい影響を与えることが多いですよね。何より脳を活性化させてくれるので意識的に笑う事を心掛ける事は仕事をする上でも大切ですね。

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