かくれ脱水。このワードを聞いた事がありますか?
脱水症になりかけているのに、本人や周囲が気づかないため有効な対策がとれていない「かくれ脱水」になる人が増えているそうです。
はじめに
この夏は例年に比べて暑いですね。コロナ禍による外出自粛もあり、いわゆる「ならし期間」がなく夏に突入することで、身体の適応力が追いつかないまま酷暑に晒されている状況の方も多いでしょう。脱水症になりかけているのに、本人や周囲が気づかないため有効な対策がとれていない「かくれ脱水」になる人が増えているそうです。1年を通して脱水症になる可能性はありますが、なりやすい時期は夏と冬です。夏は発汗や喉の渇きで水分不足を自覚しやすいですが、冬は空気の乾燥によって呼気や皮膚から水分が蒸発する「不感蒸泄」が増えるため、気付かないうちに水分が失われてしまいます。私たちの身体は、体重の約60%相当が水分と塩分(電解質)が混ざった体液からできています。「かくれ脱水」とは、脱水症の一歩手前で、身体に必要な体液(水分)が減っている状態。そこに「暑さ」が加わると熱中症になります。
脱水症になるとどうなるか?
かくれ脱水は、体の水分が減少し、脱水症状になる手前の状態です。唇や皮膚がカサカサしている、頭がぼーっとする、のどが渇く、汗を大量にかく、集中力が低下する、立ちくらみがするなどの症状が現れます。しかし、このようなかくれ脱水の兆候に、本人や周囲が気づいていない場合があります。特に、のどの渇きを感じ取りにくくなっている高齢者、のどの渇きを感じていても自ら水分補給ができない子どもなどに起こりやすく、有効な対策が取れないと脱水症状は進行していきます。
①軽度脱水症
頭痛、倦怠感、立ちくらみ、食欲不振
②中等度脱水症
嘔吐、めまい、乏尿
③重度脱水症
血圧低下、循環不全
また、血液の中の水分量が減り、血液がドロドロになることで脳梗塞や心筋梗塞の危険性も増してしまうそうです。
予防法
① 食事から水分補給をする
味噌汁やスープなどを食事に取り入れる。
② こまめな水分補給
コップ1杯程度の白湯や水をこまめに飲むのがおすすめです。目安は1日1.2~1.5ℓ。
③ 加湿器で部屋の湿度を管理
湿度管理することで、体の表面から奪われる水分量を減らすことができます。室内は50~70%程度の湿度が良いそうです。
水分が不足しやすい起床後や入浴前後、就寝前は意識して水分を補給する事も大切ですね。
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