梅酢とは

梅酢とは、梅干しを作るときに出来る液体を梅酢と呼びます。原材料は梅と食塩のみです。梅干しを作る際、塩に漬けた梅の中から出てきた液体を呼びます。お酢が酢酸を含んでいるのに対して、梅酢はクエン酸やリンゴ酸、ポリフェノールなどの有機酸をたくさん含んでおり梅の栄養成分が溶け出したとっても栄養価の高い液体が梅酢です。紀元前600年頃の中国の歴史書の書経にも登場し、日本で生まれたとされる梅干しよりも歴史の古い調味料です。料理の味加減を指す「塩梅」という言葉は、塩と梅酢が語源なんだだそう。

効果

① 抗がん効果
梅酢に含まれるリオニレシノール(梅リグナン)という成分には、がんの発生につながるDNAの突然変異を抑制したり、修復したりする効果があるそうです。

② 疲労回復
クエン酸には、体内の乳酸を分解する力をもっています。運動をおこなうことで体の中には乳酸ができます。その乳酸をクエン酸が分解することで疲労回復効果が得られるといわれています。

③ 防腐・食中毒予防効果
梅酢には約20%の塩分、約4%のクエン酸などが含まれています。塩にもクエン酸にも強力な殺菌効果があり、食べ物が傷むのを防いだり、食中毒を予防するのに効果的です。

④ 抗ウイルス効果
梅酢から抽出したポリフェノールには、インフルエンザウイルスの増殖抑制や消毒効果があることが報告されています。また、インフルエンザ以外にも口唇ヘルペス、ポリオ、手足口病、ノロなどのウイルスにも増殖抑制効果をもつと期待されているそうです。

⑤ 抗酸化効果
梅酢に含まれるリオニレシノール(梅リグナン)という成分には抗酸化作用があり、活性酸素による老化や疾病などの影響を防ぐといわれています。

食事以外の梅酢の使い方

①掃除
梅酢に含まれるクエン酸は、水垢をきれいにする作用をもっています。以前、YouTubeで掃除動画を観た際も、水垢はクエン酸がよく取れるとお掃除マスターが言っていました。

② うがい
10倍程度に薄めた梅酢でうがいをします。飲み込んでしまっても害はないので、妊婦さんや小さなお子さんでも安心なようです。コロナのこの時期は特にいいですね。

③ 消毒
魚などを扱ってまな板ににおいがついてしまった、というときにも梅酢が使えるそうです。原液のまままな板に梅酢をかけ、しばらく置いてから熱湯で洗い流す事がポイントでニオイも取れるそうです。

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