夏野菜。ししとうの効果をご存知ですか?
一般的にはししとうと呼ばれていますが、正確には獅子唐辛子という名前があります。今回はししとうの栄養素に注目してください。
はじめに
一般的にはししとうと呼ばれていますが、正確には獅子唐辛子という名前があります。ししとうは唐辛子の甘味種で、ナス科の植物ですが、植物学上はピーマンと同種として扱われます。そんなししとうですが、実は栄養素が豊富で、さまざまな健康や美容に良い効果効能を発揮するのです。それではししとうに含まれる主な栄養素とその効果効能を紹介していきます。
栄養素
① βカロテン
体内でビタミンAに変化する、βカロテンも豊富に含まれていて、活性酸素の作用を抑える働きがあるので、私たちのカラダが、老化(酸化)するのを防ぐ効果・効能があると言われています。βカロテンは、目や髪の毛の健康を
維持するのに、とても大切な栄養素。ほかにも、βカロテンにはビタミンC同様、免疫力を高めて風邪を予防したり、動脈硬化の予防にも効果があると言われています。
② ビタミンC
100グラム中90mgと豊富に含まれているビタミンC。ビタミンCには、私たちのカラダの免疫機能を高め、疲労を回復してくれる効果・効能があると言われているので、風邪の予防や、ししとうの旬にもあたる夏バテ防止のためにも、積極的に摂りたい栄養素。
③ カリウム
ミネラルの一種であるカリウムも、100グラムあたり370mgと、たっぷり含まれています。カリウムには、私たちの体内の余分なナトリウム(塩分)を排出してくれるはたらきがあり、むくみや高血圧に有効。またシシトウの旬である、夏の時期には、汗とともにカリウムが体外に出てしまい、コレが夏バテの原因になることもあるので、夏バテ知らずのカラダを作るためにも、ししとうをしっかり食べたいですね。
④ カプサイシン
ししとうには「獅子唐辛子」という名前からも想像できるように、唐辛子と同じく、カプサイシンが含まれているので、私たちのカラダの新陳代謝を促進して、脂肪を燃焼させてくれる、ダイエット効果が期待できます。
⑤ ビタミンK
ビタミンKは、血液を固めて血を止めたり、動脈の石灰化を予防する効果があります。またカルシウムの吸収を助けてタンパク質を活性化し、骨を丈夫したり骨の形成を促進したりする効果効能あります。そのためビタミンKは、骨粗しょう症の治療薬としても使用されます。成長期の子供から年配の方まで、カルシウムと合わせて摂取したいおすすめの栄養素です。
そのほかにもししとうには、腸内の掃除をしてくれる食物繊維や、糖質や脂質の代謝に働きかけてくれるナイアシン、さらには、毛細血管を丈夫にしてくれるビタミンPなど、数多くの栄養素が含まれています。
調理時のポイント
ししとうには、熱に弱い栄養素が多く含まれているので、熱を通す時間を極力短くすることで、それらの栄養素が失われてしまうのを、ある程度防ぐことができます。また、加熱しすぎるとシシトウのせっかくの色や香りが、損なわれてしまうので、これも、シシトウに熱を通す時間をできるだけ短くしたい、理由の1つとされています。
βカロテンは、油と一緒に炒めると吸収率がアップしますし、最後のほうに出てきたビタミンPには、熱に弱いビタミンCを、その熱から守ってくれる働きもあるのでそこまで神経質にならくても良さそうなので雑学としておさえておいていただければよさそうです。
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