はじめに

誕生石のルーツは諸説あります。旧約聖書の『出エジプト記』に出てくるイスラエルの祭司長の胸当てにはめ込まれた12種類の宝石や、新約聖書の『ヨハネの黙示録』で描かれている聖都の城門の12個の土台石が現在の誕生石の基礎になっているようです。その後、誕生石はユダヤ人宝石商の手によって世間に広まったと言われています。しかし、宝石の交易が活発になると、各地で誕生石にばらつきが出るようになってきました。そこで、1912年、アメリカの宝石業界が宝石の普及を目的に、初めて誕生石を統一しました。

ペリドット

宝石言葉
運命の絆・明るさ・夫婦の愛・平和・安心・信じる心・幸福・和合

和名
橄欖石(かんらんせき)

主な産地
アメリカ

ペリドットは地核(地球の中心付近)の上部であるマントルの主要成分であり、火山付近で産出されます。そのためハワイのお土産品として有名ですが、現在はハワイ産の原石はあまり採れなくなっており、アリゾナ産のものが主流となっています。(ハワイで販売されている石のほとんどはアリゾナ産だといわれています)この石の美しい黄緑色は、含有される鉄やマグネシウムによるもので、鉄分が多いほど緑色が濃くなり、マグネシウムが多く含まれるほど黄色が強く出るといわれています。ペリドットは溶岩の塊に運ばれて地表に出るため、急激な減圧で石が小さな粒に砕けてしまい、大きな結晶はごく稀です。この石は、小さくても十分な存在感と輝きを放つことから、流通しているペリドットのほとんどは、他の天然石に比べて小さめ。少し大きな物になると内部亀裂がかなり目立ちます。そのため、クラックが無い宝石質の大粒は非常に高価のようです。

カーネリアン

宝石言葉
冷静沈着・落ち着き

和名
紅玉髄

主な産地
インド・ブラジル

カーネリアンは8月の誕生石。とても古くからパワーストーンとして認識されていました。メソポタミアや古代エジプトの遺跡からも、カーネリアンを使った装飾品が発見されています。特に幸運のお守りとして、古代エジプトの人々に愛されていました。古い物では紀元前2000年以上も前の王墓から、この石が発掘されているそうです。勇気と行動力を与えて、幸運を呼び寄せると信じられており、中でも、かのナポレオンがカーネリアンで八角形の印章を作り、生涯身につけていたという話はとても有名なようです。カーネリアンの持つ、オレンジや赤褐色には「気分を高揚させる」効果があると伝えられています。言ってみれば、自分専用の応援団といったところでしょうか。臆病な気持ちや不安を遠ざけて、元気・やる気・勇気・行動力・カリスマ性を引き出して、本来持っている自分の良い面を表に出してくれます。明るく溌剌としたその姿は、人から好印象を持たれやすく、良い意味で人間性を理解してもらいやすくなるといわれています。

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