「亜麻仁油」とは

「亜麻仁油」は、亜麻の実から絞った油で、フラックスシードオイルとも呼ばれ、食用のほか、塗料の材料にもなります。寒い地方で育つため、日本では北海道で栽培されています。青魚のような風味と、少しの苦味があるのが特徴で、少しクセがあるため、工夫して取り入れると食べやすくなります。

オメガ3脂肪酸を多く含む「亜麻仁油」

「亜麻仁油」は、オメガ3脂肪酸を豊富に含んでいるため、話題になりました。オメガ3脂肪酸は、5大栄養素の1つである“脂質”に含まれている成分の1つで、脂質を構成する主成分に“脂肪酸”があり、オメガ3脂肪酸はその中に含まれます。

脂肪酸は“飽和脂肪酸”と“不飽和脂肪酸”の2種類に分類され、不飽和脂肪酸はさらに“オメガ3脂肪酸”“オメガ6脂肪酸”“オメガ9脂肪酸”に分けられます。オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は体内で生成できない成分のため食品から摂取する必要があり、「必須脂肪酸」と呼ばれています。

「オメガ3脂肪酸」は、アレルギー性疾患を改善し、脳細胞を活性化する一方、血液をサラサラにし、動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞・高血圧などの予防に効果があると言われています。体内からの異物に対して体を守る免疫機能の改善および促進にも働きもあると言われています。

現代日本人はオメガ3脂肪酸が不足している!

オメガ3脂肪酸は、亜麻仁油の他に、エゴマ油や魚類にも多く含まれていますが、現代の日本人の食事で肉食が進んだことにより、摂取量が少なくなってきているそうです。

オメガ3脂肪酸には血液をサラサラにする効果がある一方、オメガ6脂肪酸には血液を凝固させる作用があります。どちらか一方が増えすぎると血液が固まるリスクが増えたり、逆にサラサラになりすぎて出血が止まらなくなるなどの問題が起きるそうです。魚を食べなくなってきた現代の食生活では、オメガ3脂肪酸の摂取量が減少しています。これに対し、加工品や外食で多く使われている油には、オメガ6脂肪酸を含む油が多く、摂取過多の傾向にあるそうです。脂肪酸にはそれぞれ効果があり、それらをバランスよく摂取することが大切なので、オメガ3脂肪酸を効率よく摂取できる「亜麻仁油」を日々の生活に取り入れることで食生活のバランスをとることができます。

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