「カカオ」は南北アメリカ大陸固有の密林の木の果実で、“神様の食べもの”と称され、昔からマヤ人やアステカ人の間でとても大切な果実として扱われていました。カカオ豆はお金の代わりに使用していたこともあるそうです。

スーパーフードと言われているように、「カカオ」には体に良い栄養がたくさん含まれています。中でも栄養価が高いのは、純粋な生のカカオである「ローカカオ」。全く手を加えられていない、または低温で加工されたカカオのことを言います。通常行う加工では、高温での発酵と加工の過程で、栄養成分は減少してしまうそうです。カカオの栄養を十分に取りたい方には、「ローカカオ」がオススメです。

「ローカカオ」は、鉄分が豊富です。鉄分不足は、貧血にもつながり、疲労やモヤモヤした様な症状を引き起こします。カカオで鉄分補給する場合は、より吸収をよくするために、ビタミンCが豊富なものと合わせて食べるとさらに効果的なんだそうです。

また、ポリフェノールやカテキン・エピカテキンなどの抗酸化物質の含有量が多いのも特徴で、赤ワイン・ブルーベリー・ 緑茶やクコの実以上の抗酸化物質が含まれているそうです。この豊富な抗酸化物質は、活性酸素を抑える働きがあるので、体内トラブルの予防やアンチエイジングにも効果が期待できます。

さらにマグネシウムが非常に豊富です。マグネシウムを摂ることで、糖尿病のリスクを下げるだけでなく、健康な血圧、強い骨を作り、心疾患のリスクを下げ、健康な神経系の活動に繋がるとも言われています。日頃、スナック菓子やインスタント食品・加工食品・カフェイン飲料をよく摂取する人や、ストレスが多い人は、マグネシウムが不足しがちです。マグネシウムが不足すると、筋肉のけいれん、精神的不安、高血圧の症状にもつながるとされています。このような生活、症状をお持ちの方は、マグネシウムが豊富な「ローカカオ」を試してみましょう。

「ローカカオ」は高温で加工されていないため、人間の体に必須である壊れやすいビタミン・ミネラル・抗酸化物質が生きた状態で保たれています。しかし、通常行われていいるカカオの加工では、高温での発酵と加工の過程において、ポリフェノール・PEA・ビタミンC・酵素などの成分は減少してしまっています。スーパーで出回っているチョコレートは熱処理され、砂糖や添加物も多く含まれているので、ローカカオの栄養効果は薄まってしまっています。

このため、ローカカオニブをそのまま食べることがオススメ。ローカカオニブは生のカカオ豆の皮をむき、砕いたもので、チョコチップの様な見た目をしています。甘味はないですが、ローカカオ本来の栄養がそのまま摂れます。