減らしたい「中性脂肪」!でも、少なすぎてもダメなんです!!

「中性脂肪」は、脂肪の一種で、英語名をトリグリセライドやトリグリセリドといいます。「中性脂肪」は2種類存在し、食事中の脂肪が腸で吸収されて血液中に取り入れられた“外因性トリグリセリド”と、一度肝臓に取り込まれた脂肪が再び血液中に分泌された“内因性トリグリセリド”があります。

動脈硬化の元凶とされていますから、体内の中性脂肪をゼロにしたほうがいいのかというとそうではありません。実は、「中性脂肪」は、体内にエネルギーを貯蔵するという大切な役割を担っているんです。生命を維持するためのエネルギーとしては主にブドウ糖が利用されますが、中性脂肪はブドウ糖の不足を補う形で利用されています。しかし、エネルギーとして使われなかった中性脂肪は、肝臓や脂肪組織、皮下、血中に蓄えられて、その多くは皮下脂肪になってしまいます。こうなってしまうと、生活習慣病のリスクも高まってしまうのです。「中性脂肪」は多すぎても少なすぎても好ましくないということです。

「中性脂肪」が多いと、、、

「中性脂肪」の悪い面は、肝臓で増えすぎれば脂肪肝につながりますし、皮下組織で増えれば肥満につながることです。また、血液中の中性脂肪が多い状態が続くと、動脈硬化のリスクも高まります。他にも、中性脂肪値が基準値より高くなる場合は、脂質異常症、糖尿病、ネフローゼ症候群、膵炎、甲状腺機能低下症などを患っている可能性も考えられるそうです。中性脂肪値が高いからといって、必ずしも肥満ではないそうです。

脂質の多い食べ物やアルコールの過剰摂取以外にも、中性脂肪値が高い原因はあり、痩せているのに中性脂肪値が高い場合、食事から摂取した脂肪が血液中に留まりやすい体質であることも考えられるそうです。血液中に中性脂肪が多い状態だと、血液はドロドロと考えられます。そうなると、身体の隅々まできちんと酸素や栄養が運ばれず、老廃物も溜まりやすく、健康面にも美容面にも影響が出てきます。また、ストレスも中性脂肪値に悪影響を与えるので、ストレスを溜めないように心がけることも大切です。

「中性脂肪」が少ないと、、、

「中性脂肪」は、体内にエネルギーを貯蔵するという大切な役割を担っているので、中性脂肪値が基準値以下の場合、体内のエネルギーの蓄えが少ない状態なので、疲れやすい、十分に休んでもスタミナが回復しないといった症状がでます。また、中性脂肪は身体の体温調節に関係しているため、低体温、末端の冷えなどの症状が現れることもあります。さらに、中性脂肪に溶け込んで体内を巡っている脂溶性ビタミン(ビタミンA、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンDなど)が不足して、免疫力の低下や、抜け毛や肌荒れなどを起こす場合もあります。

中性脂肪値が低すぎる原因は、大きく分けて4つあり、1つめは、ダイエット目的などで極端な食事制限を行うこと。2つめは、アスリート並みの過度な運動。3つめは、なんらかの疾患が関係していることが考えられます。そして4つめは、体質や遺伝によるものです。1つめから3つめの原因に当てはまらないなら、体質的に中性脂肪を蓄えにくいと考えられるため、意識的に脂質を多く摂るようにした方がよいでしょう。

関連するまとめ

慢性頭痛のなかで一番多いのが緊張型頭痛

無理な姿勢や過度な緊張、ストレスなどが重なって起こると考えられている緊張型頭痛。 慢性頭痛のなかで一番多いの…

「酒は百薬の長」は本当か?

昔から言葉に「酒は百薬の長」というものがあります。 果たしてこれは本当なのだろうか?

寒いと眠くなる?なぜなのか。

暖かい時も眠いですが、寒くなると眠くもなりますよね。 その理由はなんでしょうか。