東京大神宮

●神前結婚式創始の神社

明治13(1880)年に伊勢神宮の遥拝殿として創建され、以来「東京のお伊勢さま」といわれ親しまれている。また、万物の結びの働きを司る「造化の三神」を併せ祀ることから、縁結びにご利益のある神社としても知られている。明治33(1900)年に当時の皇太子殿下(後の大正天皇)のご結婚の礼が、宮中の賢所のご神前で行われたことを記念して、神前結婚式を創始した神社でもある。今もご神前において伝統的な結婚の儀式を守り伝えている。

目黒不動尊龍泉寺

●災厄難を除ける関東最古の不動霊場

長い歴史を持つ天台宗の寺。大同3(808)年に慈覚大師円仁が不動明王の夢告を得て、自ら不動尊像を彫刻安置したことに始まる。ご尊像は秘仏として12年に一度、酉年にご開扉される。江戸時代には徳川三代将軍家光が帰依し、庶民に「目黒のお不動さま」といわれ親しまれ、「五色不動」のひとつとして名所となった。毎月28日に行われる大縁日に当時の面影を偲ぶことができる。十二支による生まれ年ごとの守り本尊、縁結びの愛染明王、山手七福神巡り初めの恵比寿神、サツマイモを広めた甘藷先生こと青木昆陽の墓もある。

靖国神社

●明治維新から大東亜戦争まで、246万余柱の戦歿者を祀る

明治天皇の思し召しにより明治2(1869)年に創建され、吉田松陰や坂本龍馬、高杉晋作も祀られている。桜の名所でもあり、気象庁が指定した東京の桜(ソメイヨシノ)の標本木がある。年間500万人以上の参拝者があるが、この内約20万人が初詣に、約50万人が桜の開花時期に参拝する。また付属施設の「遊就館」では御祭神の遺書や遺品をはじめ、ゼロ戦や武具甲冑など3000点に及ぶ収蔵品を展示(拝観所要時間1時間~2時間)、新春刀剣展も開催する。

増上寺

●東京タワーの正面に建つ、浄土宗の七大本山の一つ

東京でも指折りの巨刹で、都心に残る貴重な緑地の中に数多くの伽藍や塔頭が点在している。御本尊は阿弥陀如来像。明徳4(1393)年、酉誉聖聡上人(ゆうよしょうそうしょうにん)によって現在の千代田区紀尾井町に創建された。慶長3(1598)年、江戸城の拡張のために現在地に移って徳川家の菩提寺として栄えた。かつては常時3000名の僧侶が修学する大寺院だったという。元日0:00に一番鐘が鳴り、正月初祈願が始まる。

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