串カツやとんかつ、カキフライなどの揚げ物を注文すると、必ずといっても大げさでないくらい「キャベツ」が付いてきませんか？実は揚げ物に「キャベツ」が添えられているのには、理由があるんです。

多くの栄養成分が含まれている「キャベツ」ですが、中でも他のお野菜にはあまりない珍しい栄養成分“ビタミンＵ”が含まれています。このビタミンＵは、別名“キャベジン”とも呼ばれています。胃腸薬の名前でご存知の方が多いと思います。

ビタミンＵには、タンパク質の生成を活発にする働き、細胞分裂を促進する働き、そして傷ついた組織を修復する働きがあると言われ、胃の粘膜を修復・保護してくれ、消化を助けてくれる効果があるのです。

揚げ物は油を多く含んでいるので、胃に負担がかかりやすいですが、胃の粘膜を保護し、消化を助ける働きをしてくれるビタミンＵを含む「キャベツ」を一緒に食べることによって、胃への負担を軽くしてくれるんです。

ちなみに、ビタミンＵは水溶性で熱に弱いので、キャベツの働きを最大限に活かすなら、熱を通さずに生で食べるのがベストです。なので、串カツに生のキャベツ、とんかつなどに生キャベツの千切りが添えてあるのは理にかなっている組合せなんです。

実は「キャベツ」は食べる部分によって含まれる栄養の量が変わるそうで、緑が濃い外側の葉の方が沢山栄養が含まれているそうです。色が濃いほうがよりたくさんの栄養が詰まっているので、外側の葉は捨ててしまいがちですが、洗って食べる事で効率よく栄養を取り入れることができます。

また、葉よりも芯に栄養が豊富と言われています。特にカルシウムは芯の方に特に多く含まれています。捨ててしまいがちの芯は、細かく切ってしまえばサラダでも食べることができます。キャベツの効能をしっかり体に摂りたい時は外側の葉や芯を残さず食べるのがオススメです。

実はダイエットにもオススメ食材に「キャベツ」。前述のビタミンＵは二日酔いにも効果のある栄養で、ビタミンＵが肝臓に働き肝機能を高めることで、脂肪燃焼につながります。ただ、キャベツを食べているからと脂っこいものなどを食べ過ぎてしまっては、台無しですので、食事内容も見直すべきでしょう。

さらに、「キャベツ」は食物繊維が豊富。この食物繊維が腸内環境の改善に効果があり、腸内環境が整えば基礎代謝が上がります。基礎代謝があがると消費カロリーも増えるので、ダイエットにつながります。便秘が治ると痩せるのは腸内環境が改善されて、基礎代謝があがるからなんです。

また「キャベツ」の葉は、1枚や2枚だけでも意外に量があります。生の場合よく噛んで食べるので満腹感を感じやすくなるので、食事の一番最初にキャベツのサラダなどを食べると、食べすぎることもなくなるのでダイエットされている方にオススメと言えます。