そもそも「血圧」とは

「血圧」とは、心臓が血液を全身に送り出すための力を指し、全身に血液を送り出すためにどれだけの圧力が必要かを数字で表したのが血圧です。

血圧には2種類あり、ひとつは心臓をと縮めて、心臓内の血液を全身へ送りだすときの「収縮期血圧」で、一般的には「上の血圧」と言われています。もうひとつは全身を循環した血液が心臓に戻って心臓が拡張し、再び血液を押し出そうとする前の状態の「拡張期血圧」で、こちらは「下の血圧」と言われています。

「血圧」の正常値は、、、

血圧の正常値は、収縮期血圧が129mmhgまで、拡張期血圧が84mmhgまでとされています。正常だがちょっと高めという“正常高値”というものもあり、正常高値は収縮期血圧130~139mmhgまでで、拡張期血圧が85~89mmhgを指すそうです。

「高血圧」とは

「高血圧」とは、病院などで測定する血圧が、収縮期血圧140mmhg以上または拡張期血圧が90mmhg以上が診断基準となります。ただし、一度の血圧測定の結果だけではなく、繰り返し測定しても高い場合に「高血圧」と診断されます。

高血圧は、心臓が血液を送り出す力が異常に高くなった状態で、血液が強く押し出され続けると、心臓はもちろん、血管への圧力・負担も大きくなるばかりでなく、高血圧が続くと血管を傷つけ、そこにコレステロールが沈着することによって柔軟性が失われ、動脈硬化を引き起こしてしまうこともあります。動脈硬化になることで血管が破れやすくなり、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害の原因になってしまう可能性もあります。また、心臓の負担が大きくなることで心臓が大きくなる心肥大や、狭心症・心筋梗塞などの心疾患リスクも高まります。

「低血圧」とは

「低血圧」は、収縮期血圧が100mmhg以下の状態を指します。ただ、拡張期血圧の数値は診断基準がなく、心臓や血管への負担が少ないということで、血圧が低い場合にはとくに治療を必要とすることはないとされているます。
しかし、低血圧により倦怠感やめまいを起こし、日常生活に支障をきたす場合は治療を受けることで改善することもあるそうです。

低血圧では、寝たり座ったりといった姿勢から急に立ち上がるときにめまいが起こる「起立性低血圧」が起こりやすくなったり、「疲れやすい」などの症状あらわれます。起立性低血圧のめまいや倦怠感そのものにより、生命が危険にさらされることはありませんが、起立時にめまいを起こすことによる転倒や落下・頭部打撲などにより、間接的に生命にかかわることになることも多々あります。

「高血圧」の方が危険!

高血圧で起こるリスクの高い心疾患と脳血管疾患が、日本の死亡原因の上位に入ってため、「高血圧」の方が危険度が高いと言われてます。

高血圧は急になるものではなく、睡眠不足・ストレス・食生活などの乱れにより少しずつ起こります。高血圧になる生活習慣を続けているのであれば、少しでも改善できるよう意識しましょう。

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