空気が乾燥する冬は、喉の不調を訴える人が急増します。咳(せき)が出たり、痛みを感じたりしたとき、コンビニやドラッグストアで「のどあめ」や「トローチ」を手に取る人もいると思いますが、両者について「どちらがいいのか悩むときがある」「正しい使い方はあるのかな」「予防にも効く?」などの疑問を持つ人もいるようです

トローチは「薬」でのどあめは「食品」

おおざっぱに分類するとしたら、トローチは基本的には薬で、のどあめは基本的には食品といえます。ただし、トローチの中にも医薬品に該当しないものがあり、のどあめの中にも医薬品として認められているものがあるので、重なり合う部分もあるといえます。

厚生労働省が定めている医薬品の規格基準書『日本薬局方』には『トローチ剤』という項目があり、『口腔内で徐々に溶解または崩壊させ、口腔、咽頭などの局所に適用する口腔用錠剤』と定義されています。一方、のどあめは記載されていません。

トローチは、病院などで処方箋を書いてもらう処方薬と、市販薬、医薬部外品(医薬品ではないが効果が認められている)があります。一方、のどあめは、食品と医薬部外品、市販薬があります

のどあめとトローチの分類について、もう少し詳しく

のどあめは、有効成分の有無によって2種類に分けられます。喉の痛みに対する効果や効能が認められていない『お菓子の一種であるあめ』と、有効成分による効果が認められている『医薬部外品または市販薬のあめ』です。

有効成分の入っていないのどあめは、なめたとき、喉の爽快感や潤いで症状が緩和したように感じます。食品なので、1日の摂取量は決まっていません。一方、医薬部外品や市販薬のあめは、炎症を抑える成分や殺菌成分が入っているので、喉の痛みへの効果はありますが、処方薬と同じ成分でも含有量が少なく、効果としてはマイルドです。使用する年齢の制限や1日の使用量に決まりがあります。

病院で処方されるトローチには、殺菌成分が含まれています。トローチは市販のものもありますが、それよりも有効成分の含有量が多いので、市販のものよりも効果が期待できます。こちらも、年齢制限や1日の使用量を守る必要があります

喉に不調が出たとき、のどあめとトローチのどちらを選ぶのがよいのでしょう

単に喉が乾燥しているだけであれば、のどあめでも効果はあります。風邪の初期症状であれば、早めに、有効成分の含まれているトローチを使うことをおすすめします。より効果を望むなら、病院で処方してもらうトローチがよいでしょう。もちろん、水分をよく取るなど喉を乾燥させないようにするのは必須です

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