和食に欠かせない調味料「醤油」

今や日本だけでなく世界の調味料として定着している「醤油」。日本ではじめて醤油の文字が現れたのは室町時代で、製法や品質についてはほとんど示されず、秘伝口授だったそうです。醤油が現れる前までは、垂(たれ)みそ、薄垂(うすたれ)、溜などの清醤が使われていましたが、現在のしょうゆの原型ができたのは、戦国時代以降で、日本の風土と日本人の知恵で日本独自の調味料のしょうゆが全国各地で作られるようになったそうです。

「醤油」といっても種類は豊富!

家庭で使う機会が多く、キッチンに常備しているのは、薄口醤油と濃口醤油のようですね。

「薄口醤油」は、淡口醤油とも言われ、上方料理に由来しています。大豆や小麦、塩、米から作られ、仕上げに甘酒や水あめが加えられるのも薄口醤油ならではの製法なんだそうです。醤油は発酵、熟成が進むほど色が濃くなり、風味も豊かになりますが、薄口醤油は色を薄く仕上げるため、あえて高濃度の食塩を使い、発酵や熟成を抑えているそうです。また、醸造期間も短く、そのため塩分濃度は意外にも濃口醤油よりも高いそうです。色が薄く、華やかな香り。野菜の煮物や吸い物、うどんつゆなど食材の色や風味を生かしたい時、だしの風味を効かせたい時に使うのがオススメです。

「濃口醤油」は、大豆や小麦、塩から作られています。色が濃く、香りや味のバランスがいいです。塩分濃度は薄口醤油よりも低く、日本で製造される醤油の約8割が濃口醤油なんだそうです。用途はつけ、かけ用、そして卓上調味料としても親しまれています。煮物、焼き物、だし、たれなど調味用としても幅広く使用できる醤油です。

「醤油」の意外な効果とは

「醤油」は胃液の分泌を活発にして、食欲を高め、消化を助ける働きと大腸菌などを死滅させる殺菌力があります。 また、体内には、タンパク質を分解したり澱粉を糖化する酵素がありますが、天然醸造の醤油にも同じ 酵素があり、私達の体の中の酵素の働きを助けてくれます。

また血液の循環をよくし、心臓の働きを助けてくれます。他にも私達が生きていくのに重要な栄養素であるアミノ酸を多く含んでおり、毎日の食事で美味しくとる ことができ、身体によい醤油は,理想的な調味料だと言えます。

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