はじめに

みなさんはウォーミングアップという言葉を聞いた事はありますか?
スポーツなど運動前にウォーミングアップをしましょうと言われた事ありませんか?しかし、ウォーミングアップと聞いてもどんな動きをすればいいのかわからなかった事はないでしょうか?
今回はそんなウォーミングアップについて少しですが紹介したいと思います。

ウォーミングアップ

ウォーミングアップはその名の通り「身体を温める」運動で、試合前やトレーニング前の準備として欠かせない手段です。ウォーミングアップの効果的な方法やタイミングを理解すればパフォーマンスの向上やケガの予防に繋がります。

ウォーミングアップの効果は主に筋肉の温度(筋温)が上がることによって起こります。一般にウォーミングアップの効果には次のようなものがあります:

◆発揮できる力が大きくなる
◆持久性パフォーマンスが向上する
◆神経系の活動レベルが上がる(例:複数の筋肉の協調性が上がる)
◆ケガのリスクが軽減される。

ダイナミックストレッチ

ストレッチは、ウォーミングアップの代表的な手段の一つです。関節可動域の限界近くで筋肉や腱をゆっくり引き伸ばすストレッチは、「スタティック(静的)ストレッチ」と呼ばれているのに対し、狙いとする筋肉の拮抗筋(反対側の筋肉)を意識的に収縮させて関節の曲げ伸ばしや回旋などを行うストレッチ(例:ツイストランジ)を「ダイナミック(動的)ストレッチ」と呼びます。
 スタティックストレッチは、パワー、スプリント、ジャンプといった瞬発的な運動能力を下げることがあります。一方、ダイナミックストレッチは、瞬発的な運動能力を向上させる事が分かっています。そのため、ウォーミングアップにはダイナミックストレッチが適しています。
 ダイナミックストレッチは、できるだけ早いテンポで行うのが効果的である、ということが分かっています。長時間に渡って行うとその効果が薄れてしまいますので、やりすぎには注意しましょう。

運動の直前に

競泳自由形の選手を対象に、ウォーミングアップを競技の10分前に行った時と20分前に行った時のパフォーマンスを比較した結果、10分前に行った方が競泳のパフォーマンスが向上した、という研究報告があります。また、ダイナミックストレッチによってパフォーマンスが向上する持続時間は5分程度、とする研究報告もあります。ウォーミングアップはなるべくトレーニングや試合に近い時間に行うようにしましょう。
 また、1日に複数の試合がある場合は、毎試合前にウォーミングアップを行うようにしましょう。試合と試合の間に筋温が下がってしまうとパフォーマンスが低下することがわかっています。試合中にハーフタイムなどの休憩時間がある場合も同様で、休憩中も軽く身体を動かすように心がけましょう。
 ウォーミングアップと試合の間隔が予定外に空いてしまった場合には、スポーツウェア(ウィンドブレーカー)を活用するのが良いでしょう。ウォーミングアップのあと、外部から筋肉を温めるウェアを着用することで、筋温の低下が抑えられることがわかっています。

関連するまとめ

静的ストレッチの利点と注意点

ストレッチには、静的ストレッチというのがあるんです。

家で簡単トレーニング【膝つき腕立て伏せ】

腕立て伏せを膝つきで行うと、負荷をかけすぎずにさまざまな効果が期待できます。

本気で筋肉をつけたいならこの食事方法を試してみて

栄養の次は、食事方法で効率的に筋肉をつけていきましょう。

async token error
S
S