文化の違い③

・「畳」の大きさ
関東では江戸間が主流で、建物を作る際に作業の効率化を図るために柱のサイズが規格化されました。そんな訳で部屋の柱の内側に畳を敷くようになったので、柱の分 畳のサイズ(850mm×1760mm(5尺8寸×2尺9寸)一回り小さくなったといわれています。

関西では「京間」と呼ばれ、畳は平安時代に使われだしたと言われ、その時代は部屋一面に畳を敷くのではなく一枚か二枚を部屋に敷くだけだった。
室町時代に入ると部屋一面にしかれるようになったとされているが、最初は布団のように使わないときは積み重ねて部屋の隅に重ねて置いていたそうだ。
そしてこの頃から畳の規格サイズが初めて生まれ、それが現在の関西地方で使われている「京間」になったそうです。
この作りは室町時代に作られた部屋の作り方で、畳の大きさに合わせて部屋の構成を立ててゆく方法で畳の大きさは955mm×1910mm(6尺3寸×3尺1寸5分)のサイズで作られています。

食べ物の違い③

・七味唐辛子
関東は辛み重視、関西は香り(風味)重視
関東は、カツオ出汁が主で濃い口醤油を使うので、それに負けないような辛味の強いもの。
関西は、カツオ出汁+昆布出汁で薄口醤油を使うので、香りの強いもの、色の美しいもの。

・関東の「おしるこ」、関西では「ぜんざい」と呼ぶ
関東では汁気があれば「おしるこ」とひとくくりにし、汁気がないあんを餅や白玉に添えると「ぜんざい」になる。関西では粒あんで汁気があるものが「ぜんざい」で、こしあんで汁気があるものが「おしるこ」。汁気のないあんと餅は「亀山」などと呼んで区別している。

・うなぎの開き方(さばき方)
関東:「背開き」にして一度素焼きします。それから蒸し器で蒸してからたれを付けてから焼きます。蒸すと皮も柔らかくなります

※なぜ、背開きなのか?
むかし、武士などの文化が強い関東では、腹を切るということは「切腹」を意味してしまい、縁起が悪いとされてきました。その為に背開きをするようになりました。また、うなぎの腹の部分には美味しさの脂がのっているのでそれを逃さない調理法でもあります。

関西:「腹開き」にしてから直接焼き始めます。

※なぜ、腹開きなのか?
関西方面では、商業や商人の文化が強く、お互い腹を割って話をするという事から腹開きがされるようになったらしいです。

・「穴子」の食べ方
関東では煮アナゴや天ぷらが主流
特大の穴子の天ぷらや、少し甘めの煮アナゴなど、どちらも料亭や寿司屋などで大人気のメニュー。江戸前寿司の代表的な種の一つです。天ぷらには少し小さめのアナゴの方が向いているみたいです。
関西では蒲焼や白焼きなど焼き穴子が主流
蒲焼や白焼きなど焼き穴子が主流。特に瀬戸内海周辺の関西地方でよく見られるようです。
瀬戸内海近辺の人気メニュー、「穴子飯」は焼き穴子がのっている丼もので、香ばしい香りと食感が最高の逸品です。

・「ネギ」といえば
関東から北では、白ネギ(根深ネギ)が主流
このネギは地中に埋まっている為寒さに強く気候風土に適した栽培方法であるため西と東ではこのようにネギの種類に違いが出ているようです。
関西では主に「青ネギ・九条ネギ」を使い「ネギ=青い物」と言うのが当たり前
関西で良く使われている青ネギは「薬味」的な存在です。豆腐や、お鍋の時にタレに入れたり、そんな感じです。


いかがでしたか?
同じ日本でも2つに分けるとこんなにも違うところがありましたね。
違いを指摘し合うより、お互いを受け入れる理解力を高めていきましょう。

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