
国民栄誉賞を受賞したスポーツ選手シリーズ〜Vol.2〜
1977年に創設された国民栄誉賞。
これまでに26人と1団体が受賞していますが、その中で受賞されたスポーツ選手・団体を振り返っていくシリーズ第2弾
1977年に創設された国民栄誉賞。
これまでに26人と1団体が受賞していますが、その中で受賞されたスポーツ選手・団体を振り返っていくシリーズ。
Vol.1では国民栄誉賞第1号の王貞治さんでした。
今回は国民栄誉賞としては5人目。
スポーツ選手としては2人目となる柔道界のレジェンドの選手です。
ロサンゼルスオリンピックで金メダル!山下泰裕さん
スポーツ選手2人目となる国民栄誉賞を受賞されたのは山下泰裕さんです。
ロサンゼルスオリンピックで金メダル。
世界選手権では4つの金メダルを獲得し、現在は日本オリンピック委員会理事・全日本柔道連盟会長をされていす。
国民栄誉賞を授与されたのは1984年10月。
オリンピックでの金メダル獲得後、これまでの活躍を高く評価されての授与となりました。
翌年の全日本選手優勝し9連覇となりましたが、これを最後に引退となりました。
この優勝まで7回の引き分けを挟む203連勝を記録しており、不敗記録が途絶えることなく現役生活を終えました。
今も語り継がれるロス五輪決勝
ロサンゼルスオリンピック開催された1984年、私はまだ生まれていませんでしたが、山下さんの金メダル獲得した決勝の試合は、テレビで何回も見ました。
決勝の相手は、エジプト代表のモハメド・ラシュワン選手。
結果は、押さえ込みで一本を取り山下選手の金メダル獲得となりました。
オール一本勝ちでの金メダルもさる事ながら、今もなお語り継がれる理由としては、ラシュワン選手が、山下選手が痛めていた右足を狙わなかった発言した事で、素晴らしいスポーツマンシップだと世界から賞賛されました。
ただ、山下選手は「ケガした右足を気遣って、右の技をかけなかったというのは事実ではない」「右払い腰を仕掛けようとした時、ラシュワンは右足に技を仕掛けている」「相手の弱い所に自分の強い所をぶつけてこそ本当の勝負師。自分も、得意技が相手が痛めた所を攻めるような技であれば、遠慮なくそこを攻める」と語っています。
真剣勝負の舞台で、相手の怪我を気遣う事。
怪我をしていても全力で戦う。
どちらもスポーツマンシップだとは思いますが、個人的には相手が全力で来ている以上は、こちらも全力で戦う事の方が、スポーツマンシップなのかなと思います。
まとめ
スポーツ選手として2人目の国民栄誉賞を授与されたのは山下泰裕でした。
調べてみて、その戦歴の凄さに驚きました。
怪我で28才の若さで引退されました。
オリンピック出場は金メダル獲得したロサンゼルスオリンピックの1回のみ。
年齢的に2回出ててもおかしくないと思いましたが、ロサンゼルスオリンピックの前が、モスクワオリンピックでした。日本がボイコットをしたオリンピックです。
4年に1回のオリンピックのボイコットはキツいですね。
もしモスクワオリンピック出ていれば、ここでも金メダルだったかもしれませんね。
次回は3人目のスポーツ選手です。
3人目はプロ野球界からで、鉄人と呼ばれたあの選手です。