名前の由来が「見つけた人は舞い上がって喜ぶ」という説がある舞茸。そんな舞茸の効果とは。
野生の舞茸は非常に数が少ないため「幻のキノコ」とも呼ばれてきた存在で、現在でも天然舞茸は松茸と同等の値がつけられています。
舞茸
スーパーなどで100円前後で購入できる舞茸は栽培、特に広葉樹のおがくず・ふすまなどを使った菌床栽培という方法で生産されたものが主流となっています。舞茸は菌床栽培以外にミズナラやブナなどの広葉樹を使った原木栽培も行われていますが、こちらは高価で流通性も多くはありません。ただし食味は菌床栽培は歯切れの良さ・風味が劣ると称されているのに対し、原木栽培は天然物に限りなく近いと言われています。
舞茸はあまり大きくない印象を持たれがちですが、実は天然物であれば直径50cm以上・重さ10kg以上にもなる大型キノコ。一本の木から複数株が発生することも珍しくなく、一度に最大で20kg以上も採れることもあると言われています。舞茸は一度発生した木であれば採取後に何年かすると再び生えてくる場合が多く、稀少なキノコを大量に再収穫できる見込みが高いことから採集者にとっては「見つけても家族にも決してその場所は明かさない」と言われるくらいのトップシークレットだったそうです。
この天然物はどんな栽培舞茸もかなわないほどの味だそうです。
便秘予防に
舞茸の栄養には-グルカンと呼ばれる食物繊維の一種が含まれています。
食物繊維は、水溶性と不溶性の両方を含んでいます。腸を刺激して排便を促すため、腸内をきれいにする効能があります。
β-グルカンは、含まれている食品によって効果が異なりますが、舞茸のβ-グルカンは腸内環境を整えて便秘解消の効能があります。
β-グルカンは不溶性と水溶性があり、含まれる食品で異なります。水溶性食物繊維は大麦(もち麦)に多く含まれていて、舞茸は不溶性食物繊維となります。
健康食品として使用されているβ-グルカンの多くが、きのこ由来となるそうです。
血行不良の軽減
舞茸はビタミンDのほか、ナイアシンを100gあたり5.0mgと多く含んでいます。ナイアシンは水溶性ビタミンの一つで、ビタミンB群の仲間。糖質・脂質・タンパク質の代謝に関わる補酵素として働くほか、血管を拡張することで血行を促す働きもあると考えられています。MXフラクションによるコレステロール低減などの働きも血流をスムーズに保つことに繋がりますから、複合して血行不良の軽減にも役立つ可能性があります。
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