魚へんに師と書いて【鰤】。冬の魚代表の鰤。いったいどんな効果があるのでしょうか。
寒い季節に旬を迎え、冬の味覚としてもおなじみのぶり。
大きさによって呼び方が変わる出世魚で、地方によってさまざまな呼び方があります。代表的なものにはワカシ、イナダ、ワラサ、ハマチなど。
生活習慣病予防
ブリは脂質が多い青魚とされていますが、その中にはオメガ3(n-3)系と呼ばれる不飽和脂肪酸が多く含まれていることが注目されています。オメガ3系脂肪酸は様々な健康メリットが期待されていますが、EPA(エイコサペンタエン酸)もしくはIPA(イコサペンタエン酸)と呼ばれている成分には血小板の凝集を抑制する働きや悪玉コレステロール・中性脂肪の低下、血圧降下作用などが報告されています。
こうしたEPAの働きは高血圧や動脈硬化予防に効果的であると考えられていますし、結果として脳梗塞や心筋梗塞の予防にも役立つと考えられます。またナイアシンやビタミンEなど血管拡張作用を持つビタミン類も含んでいますので、相乗して循環器疾患の予防効果が期待できるそうです。
細胞を正常に
ブリの身、とくに血合い(血液が集中して赤黒くなっている部分)にはタウリンが豊富に含まれています。
栄養ドリンクに配合されていることが多いタウリンには「ホメオスタシス」があります。
ホメオスタシスは恒常性を意味し、正常な状態で維持するということをあらわす言葉です。
たとえば血圧が高い方には血圧を下げる働きを、内臓が弱っている方には内臓の働きを活性化する働きをします。このように、身体を健康的で正常な状態に保つのがタウリンの効能なのです。
血液サラサラ
魚の脂肪に多く含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)は、ブリの主要な栄養です。
DHAは記憶力や集中力を向上させて頭をよくする栄養として知られていますが、実は中性脂肪を低下させて血液をサラサラの状態に保つ効能もあります。
また、ブリにはDHAと同様の働きをみせるEPA(エイコサペンタエン酸)も豊富に含まれていることから、動脈硬化など血管系の病気が心配な人にはとくにおすすめの食材です。
DHAとEPAは同時に取ることで相乗効果を発揮します。焼き魚にすると脂が落ちてしまうので、DHAやEPAといった栄養を得るには、ブリをお刺身や煮物で食べるのがおすすめです。
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