たまごに含まれる栄養成分

●20種類のアミノ酸

先述でたまごはタンパク質が豊富だということをお伝えしましたが、これらタンパク質を構成するのは20種類のアミノ酸です。
このアミノ酸の中でも、私たち(人間)の体に必要不可欠な8種類のアミノ酸【必須アミノ酸】は、食べることでしか摂取できない栄養素です。
たまごには、この必須アミノ酸がバランスよく含まれており、免疫力アップの手助けをしてくれます。
アミノ酸のバランスを数値化した【アミノ酸スコア】に関しては、なんとたまごは100点満点。たまごには質のいいアミノ酸が含まれているという証拠です。
また、この必須アミノ酸の中の【メチオニン】には、体の老廃物や毒素などを排泄してくれる働きもあります。

●レシチン

高齢化が進む現代、よく耳にするキーワード【レシチン】。
レシチンには【コリン】と呼ばれる成分が含まれており、これが脳組織の老化防止し活性化させると言われており、アルツハイマーの予防に期待できると注目されています。
また、コリンには中性脂肪の量を調整する働きもあり内臓脂肪を増やす心配もなく、血圧を低下させ、高血圧や高コレステロール血症や脂肪肝などの予防・改善にも効果があるとされているので、生活習慣病やメタボが気になっている現代人にも最適な食材とも言えるでしょう。

●コラーゲン

美容には欠かせないこの成分の主原料はアミノ酸です。
たまごはアミノ酸が豊富なので、コラーゲンも多く含まれているということです。加齢とともにコラーゲンの働きは衰えていきますが、たまごを食べて、ツヤツヤもちもちお肌をキープして、いつまでも若さを保ちたいですね。

●ビタミンA,B6,E

たまごに含まれるビタミン群は、活性酸素の発生を抑えたり、除去する働きがあります。
活性酸素は体を老化させる働きがあるので、体内を錆びさせないためにも、積極的に体に取り入れたいですね。

●塩化リゾチーム

たまごの卵白に含まれる【リゾチーム】。
風邪薬などに配合されている栄養素で、テレビのコマーシャルなどを通して聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
【リゾチーム】には、風邪の原因になる細菌などを溶かす働きがあります。風邪をひいた時、お母さんが作ってくれた【たまご酒】。おばあちゃんの知恵袋は、理にかなったものだったのですね。

実はたまごの殻にも栄養がある

たまごは中身だけではなく、殻も理想的なカルシウム源だと注目されています。

日本人はカルシウムが不足していると言われています。骨粗しょう症の患者さんも年々増加傾向にあります。たまごの殻は牛乳と同じくらいのカルシウム吸収率を誇る、優れた栄養源なのです。

たまごのから=卵殻カルシウムは、精製、微粉化され、高齢化食やベビーフード、畜肉加工品、水産練り製品、麺類、パンなど、様々な製品に使用され、現代人のカルシウム不足を補ってくれています。

たまごを食べると得れる効果

1.疲れ知らずの体になる

たまごにはアミノ酸が豊富だということは先にもお伝えしましたが、このアミノ酸には疲労回復や筋肉を強化する効果があります。
また、たまごに含まれるリゾチームは風邪の細菌を溶かす働きをします。
体調を壊しやすくなる寒い季節には、意識してたまごを多めに食べましょう。

2.太りにくい体質になる

タンパク質を摂ると、食欲を抑えるレプチンや、PYY3-36という成分が分泌されやすくなり、お腹が空いた時にシグナルを出す【グレリン】というホルモンの働きを抑制します。
たまごを食べると食欲が抑えられ、ダイエットにも効果的と言えます。

3.記憶力が良くなる

たまごは、脳の活性化に効果的だということはお伝えしましたが、たまごのコリンという成分にはミネラルが豊富に含まれており、記憶力を高める神経伝達物質のアセルチルコリンを作る材料になっています。
たまごを毎日摂ることで、脳細胞同士のコミュニケーションが高まり、脳が活性化するので記憶力アップにも期待できます。

4.目の老化を防いてくれる

卵黄に含まれるルテイン。このルテインは、目の中の水晶体や黄斑部に存在する成分で、強力な抗酸化作用を持っています。
目の老化を引き起こす活性酸素を抑えたり、有害なブルーライトや紫外線を吸収して目を守ってくれます。

5.美肌を保ってくれる

女性にとって大敵の紫外線。太陽の光を浴びると、細胞がダメージを受けでシミやソバカスが出来てしまいます。
しかし、先にも出てきたルテインの抗酸化作用は、目を守るだけでなく、肌の老化プロセスから皮膚も守ってくれるのです。
また、卵黄に含まれるビタミンの一種ビオチンは糖質・脂質・タンパク質の代謝を助け、健康な細胞を作る働きがあり、肌や皮膚の再生力を高めると言われています。
脳を活性化すると言われるコリンは、肌のハリの元となるエラスチンコラーゲンを修復するビタミンB群を作ります。羅列しただけでも、こんなに肌にいい成分が豊富に含まれているたまごって、すごいと思いませんか?

6.二日酔いを防止してくれる

メチオニンが豊富なたまご。実はこのメチオニン、肝臓でアルコールを分解するのに必要な物質で、二日酔いの薬にも使われている成分なのです。
飲み会の際には、おつまみにたまご料理を食べるよう心がけると、二日酔いと無縁になれるかもしれませんね。

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